ケース2 久松嘉人 18歳 高校生 の場合 ②
立場交換なのかよくわかんなくなってきた
嘉人が目を開けると体全体に違和感を感じた。
目線を下に向けると太ももの中程から胸のあたりまでが紺色の布に覆われていた。
「なんなんですかこれ!?」
「何ってスクール水着よ。見てわからない?」
きょとんとした顔で答える白雪。
「そんなことを聞いているんじゃないんです!なんで女物なんですか!?」
先程までは男子用の競泳水着を着ていた嘉人はいつの間にか女子用のスクール水着を着させられていた。
恥ずかしそうに自身の体を抱き縮こまる嘉人に白雪が答える。
「そんなに恥ずかしそうにしなくても大丈夫よ。周りには今までと同じ水着姿に見えてるから」
「それって…」
「あなたには一年間あなたが着る服の立場を入れ替えた状態で過ごしてもらうわ。だからあなたの目には女物に写るものが男物で男物に写るものが実際は女物」
「ただし他人が着ている物はあなたの目に写った通りで間違ってないから友達が女装してるのを見るようなことはないわよ」
「どう?理解したかしら?」
「じゃあ今も女装してるわけじゃないんだな?」
「周りから見るとね。でもあなたが着替えをする時はあなたに見えている服の正しい着方をしないと服を着ているとみなされないわ」
「例えば……ビキニを着るとしてね、下の方だけを履いてもそれは水着を着てると認識されず真っ裸で外に出ちゃってることになっちゃうの」
「だからちゃーんと女の子の服装をして過ごしてね♪」
「これで説明は終わり。あなた来年受験でしょ?この恥ずかしさを胸に受験の時には凡ミスしないようにね」
「ちょっ…」
何かを言いたそうに呼び止めようとする嘉人を意に介さず白雪は説明を一つ付け加えた。
「そうそう、この後帰る時に制服に着替えると思うんだけどお察しの通りセーラー服になってるわ。それで女の子の服の中で欠かせないものがあるんだけどわかるかしら?」
嘉人が答えられないでいると、
「ブラジャーよ。あなたの体は男の子のままだから必要ないと思うかもしれないけど着けなきゃ着替えは完了しないから気をつけてね」
「そんなものまで着けさせるのか!?」
真っ赤な顔で反論する久松。
「そうでなきゃペナルティーにならないからね。ちなみになんだけど結構かわいらしい服に感じるようになってるわ。これは総理の趣味なんだけど。今の水着が旧スクなのも総理の趣味よ」
「それとね、まだ気づいてないっぽいから言っておくけど、服装に合わせてかわいらしい髪型にしてるから」
と言って差し出された手鏡を覗き込むと、男としては長めだった髪が少し伸びていてうなじのあたりでちょこんと二つ結びにされていた。
「その髪型は私の趣味よ。お風呂の時や寝る時なんかは解くこともできるけど朝起きたら無意識のうちにその髪型にしちゃうから」
「今度こそ本当に終わりよ。それじゃあ一年間頑張ってね〜」
眩い光に包まれたかと思うと白雪は消えていた。
書いてても何を言ってるのかよくわからなくなってきたけど伝わってるんだろうか…
それにしても総理をこんなに変態にしてよかったのだろうか