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あなたの一票お大事に  作者: シュガー
15/16

ケース3 山田大翔・佐藤玲愛 19歳 大学生 の場合 ⑦

数年後

大翔「あなたー、そろそろ行くわよー」

玲愛「おぉちょっと待ってくれ。選挙の通知はがきは持ったよな?」

大翔「えぇ、あなたの分も持ってるわ」

玲愛「じゃあ行くか」


立場を交換されてその日のうちに男女の情事を済ませたあと。

二人ともに異性のふるまいを見せたことへの気恥ずかしさからぎくしゃくしていたが、そのうちに新しい立場が板についてきて今ではご近所でも有名なラブラブ老夫婦になっていた。

そして二人ともに仕事から引退した立場であったので日中することと言えば新聞を読んだり、ニュースやワイドショーを見ることだった。

また、病院に通うことも多くなり常連の間での話には政治のことも含まれるので自然と知識も身について行った。


そうして立場を入れ替えられてから初めての国政選挙を迎えた。

手をつないで会場に向かう道中、コンビニにの前で屯しているギャル風のファッションに身を包んだカップルを見つけた。

玲愛「これ君たち。年はいくつかな?」

彼氏「19だけどなんだよおっさん」

大翔「投票には行ったの?」

彼女「いくわけねーじゃんあんなのw」


大翔「おせっかいだとは思うけど行っといたほうがいいわよ~。じゃないと逮捕されて大変な目にあっちゃうんだから。ねぇあなた」

玲愛「そうだぞ!まぁ私たちのように乗り越える気概があるなら構わんがな」

たわわに膨らんだ胸を張りながら大翔を抱き寄せる。

彼女「げぇ逮捕だって」

彼氏「さすがに前科着くのは勘弁だわ。行っとくか」

玲愛「おお、そうしなさい」


カップルと別れて再び投票所へ向かう。

大翔「いいことしちゃったわね」

玲愛「俺らみたいになるのもかわいそうだしな。それにこの国の為なんだし」

大翔「わたしは別に後悔してないんだけどねぇ」


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