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あなたの一票お大事に  作者: シュガー
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ケース3 山田大翔・佐藤玲愛 19歳 大学生 の場合 ④

白雪「ご満足いただけたようで幸いです。性別が変わってしまったことは本当にすみません」

努「いやいやかまわんよ。折角若返ったんだしまた男として何十年も生きるより女として新しい人生が送れる方が楽しそうだよ」

礼子「大学に行ったとしてもまた同じような人生を送っちゃたら飽きちゃいそうだしね」

三人が和やかに話しているとしびれを切らした大翔が突っかかってきた。


大翔「おっさんたちはそれでいいかもしれねーけど俺らはこんなになるなんてマジ勘弁なんだけど」

玲愛「そんな人たちのことなんて知らないわよ。はやく戻しなさいよ!」

するとにこやかに話していた白雪の表情が一気に冷たいものに変わった。

白雪「あなたたちは罰を受けなければならない犯罪者。一方江藤さんは自分の身を差し出してくれた協力者よ。あなたたちがいい思いできるわけがないじゃない」

白雪「まぁ一ついいことがあるわよ。あなたたちは一度も働くことがなく年金生活を過ごすことができるわよ。なんの苦労もせずセカンドライフに突入できるなんてとてもラッキーじゃない」


冷酷な白雪の目に気圧された二人は押し黙ってしまった。

白雪「もういいかしら?説明を続けるわね」

白雪「次は口調についてです。一応全員にそれぞれの立場にふさわしいしゃべり方ができるようにしております。それを意図的に切り替えることができるので適宜状況に応じたしゃべり方をしていただければと思います。まぁ元のしゃべり方だと人前で不自由すると思うので普段からしゃべり方を変えて慣れることをおすすめします」

白雪「ただし、江藤さん夫妻に関しては、新しい立場のパーソナリティをそのまま当てはめてしまうとあまりよろしくない言動をさせてしまうことになるので、一般的な男子大学生、女子大生の口調をできるようにしています」

白雪「交友関係なども併せて修正をしております。どういう関係だったかは勝手に思い出せるようにしているのでご安心ください」


白雪「最後に、軽くではありますが趣味や嗜好を変えております。とはいっても人格形成に影響を及ぼすようなものではありません。なんとなくこれが好きだったような気がする程度のものです」

白雪「以上で説明は終了です。この後私が指を鳴らすとそれ以降あなた方は他人から新しい立場として見られるようになりますので、振る舞いには気を付けてくださいね。

特に佐藤さんは元の立場での知り合いを見つけたからと声をかけないように。

最悪不審者として通報されかねませんので」

玲愛「あぁ、はい」

もはや耳に届いてたのかすらも怪しい腑抜けた感じの答えだった。

白雪「それではよい人生を!」

パチンと指がなり再び光に包まれた。


説明パートおわり

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