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白い彫像  作者: 春野天使
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第二章 ミニ恐怖体験談集

人から聞いた恐怖の体験談を集めてみました。文章は、ほぼ本人さんの書かれたまま載せてます。

一、深夜の初詣


 あれは、三年ほど前のお正月のことです。主人と息子と三人で初詣に行く事になりました。

私の住んでる大阪から兵庫県の明石にある、人丸神社へ車で向かいました。

地元の氏神様にお参りした後でしたので、たぶん午前零時半くらいだったと思います。

 午前二時頃、人丸神社へ着いてお参りをすませ、明石海峡大橋のイルミネーションを眺めた後、もう一つ、神社へ行こうということになり出発しました。

 そこは初めて行くので、地図やカーナビを頼りに行きました。

 着いてみると、シーンとして暗く誰もいませんでした。灯りもない為、お参りすることをあきらめて来た道を引き返しました。午前三時くらいにはなっていたと思います。

 その帰路の車中で、私が助手席の窓からぼんやり前方を見ていると、

腰の曲がったおばあさんが頭を姉さんかぶりにして、右手に巾着袋を持って、ひとりで歩いていたんです。

 私は(こんな暗いうちにひとりでどこへ行かれるのだろう?)と不思議に思いましたが、私達の車はそのおばあさんを追い越して通り過ぎました。


 大阪についてから、

「あのおばあさんどこへ行きはったんやろうね?」

と私が話すと、

 息子は後部座席で寝ていたから、おばあさんなんて見ていないと言うし、主人は、運転する者は常に『人影』には注意を払って運転しているから、おばあさんが歩いていたら絶対見ているはずだが、俺は見ていないと言い出しました。


 そして二人して、私が見たものは、この世のものではなかったのではないか? と言いはるのです。

でも、私は本当に見たんですよ! おばあさんの姿を! 




二、不思議なおじさん


 私は三才位の頃、毎晩のように不思議な体験をしていました。季節は夏で、家族三人、いつも川の字になって寝ていました。私は一番窓側です。暑いので、いつも窓を開けて寝ていました。

 私が夜中に目が覚めて外を見ると、線香花火を激しくしたような火の玉? が突然上がり、目の前の窓の柱の所まで迫って来るんです。

 そして、その火の玉は、徐々にゲンコツ位の大きさの顔になっていきました。

 その顔は、ひげをはやしたどこか外国人のような男性(昔の音楽家のビゼーという人に似ていました)です。

 その瞬間、私の片腕がビリビリと痺れ始め、手だけがその顔の方に引き寄せられるんです。

 しばらくそのままになっており、顔が徐々に消えていくと、私の手のしびれもなくなっていきました。これが毎晩当たり前になっており、怖いという感覚はありませんでした。

 今でも、あの髭のおじさんが誰だったのかは、謎のままです。




三、黒い気体


 つい先日の恐怖体験です。


 真夜中の午前四時を過ぎた頃、ベットの中でうっすらと目が覚めました。夢と現実と行き来しているようなモヤモヤした感覚です。


 扇風機のタイマーはとっくに切れていました。汗がじんわり全身にまとわりついています。


 その日の夜はいつもより汗の湿っぽさが気持ち悪く感じて、さっさと寝なおそうと目を閉じたんです。


 しばらくすると、少しずつ呼吸が苦しくなってきました。

 何かずっしりと重いものが、私の胸をぐううううっと押しているような。


 ついにまったく呼吸ができない状態になり、私は必死にもがこうとしました。手を、足を、思いっきりばたつかせようとしたんですが、体はまったく動いてくれません。金縛り状態です。苦しくて苦しくてたまりません。意識が遠のいていきます。


 このままじゃ死ぬと思いました。


 その瞬間、


 最後の力をふりしぼって目を開くと、信じがたい光景がそこにありました。


 私の胸の上を、どす黒い気体の塊みたいなものが這い回っているのが見えたんです。そして間もなく、そのどす黒い塊はすうっと部屋の壁の奥へと消えていきました。


 その後、身体が軽くなり、呼吸出来るようになりました。手足も自由になりました。冷や汗でベットはびっしょりです。


 あれはなんだったのだろう? その夜は怖くて眠れませんでした。


 翌日友人に話したところ、部屋のベットの配置が悪いんじゃないかと言われました。霊の通り道が、ちょうど私の胸の上にあったために、そういう目に遭ったのでは、と……。





四、謎の女性


 小学生の時、母親が入院をしていた頃の話です。


 わたしはその頃、夜中に目が覚めて不安になり、自分の布団から祖母の布団に入ることがよくありました。


 ある夜中、ふとまた目が覚めて「おばあちゃんのところにいこうかな」と思って何気なく自分のベットからリビング(ベットはリビングと繋がった部屋にありました)に目を向けると、テレビの前に青白く輝く白い服を着た髪の長い女性が立っていました。


 ジッとうつむいたままたっているのです。


 わたしは意外と冷静で、「一体誰だろう」とボーっと眺めていました。


 そして、気がつくと朝になっていました。そんなことが二、三回あったように思います。


 祖母に話をすると「あーそれおばあちゃんだよ」といわれました。きっと孫が怖がるとおもっていったのだろうと思います。

 祖母じゃないことは明白でした。体格も髪の長さも、何よりあれは、普通の人間じゃなかったのです。


 それから何ヶ月か経ち、母が退院しました。

 ある日、また夜中に目が覚めリビングの方を見ると、誰かいます。


 母でした。

「おかあさ〜ん!」と寄っていくと、「おいで」と、優しくなでてくれました。

久しぶりの母のぬくもりに安心していると……


「キャァァァァァァァァァァァァァーーーー!」と、突然、凄まじい女の人の悲鳴が響いてきました。


 固まる母と私。

 母は「そこにいなさい」と、急いで玄関の鍵を確かめに行きました。そして、

「大丈夫だよ、入ってこないから」といいました。

 一体何が入ってこないのか、私は聞けませんでした。


 その後、夜中に目が覚めることも殆どなかったように思います。

 一体あの女性は誰だったのか、一体何が入ってこなかったのか、未だ不明です。

 怖くて聞けません。




五、幽霊トンネル


 実話かどうかは、わからないのですが……。


 九州に「犬鳴峠」ってトンネルがあるんです。

 そこは幽霊がでるって有名で、

 ある時若い男4人で行ったそうです。車で。

 トンネル内に入った時、ドライバーの男性が

「おい……ちょっと……」と、声を震わせて言ったそうです。

「何?」と他の三人が言うと、

「ちょっと、俺の足元みてくれん?」

 三人がドライバーの足元を見ると……

 白い手がガシ! っとドライバーの足をつかんでいたんです!

「ギャー!!」と他の三人は叫び、ドライバーを残して慌てて車を降り、トンネルの外へ猛ダッシュして逃げたそうです。

 しばらくして、トンネル内をの見てみると、車が丸ごとなくなっていたそうです。

 車とドライバーの行方は謎のままです。




六、万引き犯の正体

 

 数年前のことなんですが、ある日、僕の店で万引き犯を捕まえたんです。


 盗もうとしたのはアダルトビデオで、ちょっとロリコンっぽい内容のものでした。


 警察に通報しますと犯人の身元を聞かれるので、予め身分証の提示を求めて確認したんです。


 そうしましたら、その男性、とある大学の学生であることがわかったんです。

 よくよく見てみますと、この万引きロリコン男の身分証にはこう記載されていました。



◆児童教育学科専攻◆







ほとんど実話です。私も「黒い気体」のような体験をしたことがあります。何かが魂の中に入り込もうとするような……その時、ものすごく怖かったんですが、今、目を開けて見たら、幽霊が見えるかもしれない! と、怖いながら思ったりしました。結局、目を開けることは出来ず、そのうち金縛りも解けましたが、その夜は怖くて電気をつけっぱなしで寝ました。

初めて幽霊の姿が見れたのになぁ、という後悔と、否あの時見なくて本当に良かったという思いが今でも残ってます。

万引き犯の話は、別な意味で恐怖でした……。

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