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青春したいのに青春出来ない俺の日々。  作者: あだち りる
第一章「青春したいのに出来ない。」
5/44

5.君月が何かおかしい。

「あ~……」


今日ほど最悪な日はないんじゃないのか……?

ファーストキスは奪われるは処女卒業していいかだの…もういいや…


「帰ろう…」


彼方は教室の机で項垂れていたがそろそろ家に帰ろうとした瞬間。


「おい!彼方!」


「ん?」


後ろから声が聞こえた。

俺は不思議に思い後ろを向く。


「君月?」


君月がいた。


「おおお前に話があゆッ!!」


「あ」


噛んだ。


「ッ!!話がある!!」


言い直したよこの人。

顔真っ赤にしながら言い直したよ。


「何だよ…俺今日は疲れてんだけど…」


と、彼方はめんどくさそうに言う。


「お前…今日…」


君月はゴニョゴニョしながら何かを言おうとしている。


「ん?」俺は耳を傾ける


「体育倉庫でキキキキキスしてたでしょ…?」


「ッ!!?!?」


み、見られてたー!!!!しかも知り合いに!!!!

せめて他人がよかった…。


「てか何故それを…?」


不思議に思った彼方は聞く。


「その時間は私のクラスは体育だったの…それで倉庫に行ったら…その…彼方君が…」


「あ…あ…」


そう言えばそうだったー!!


「クッソ…」


あんな最悪な所見られるとか…死にたい…。


「その…あの子とはどう言う関係なの……?」


「いじめっ子といじめられっ子ですはい」


「い、いじめ…?そんなハードなプレイを…こ、このプレイボーイ!!!!」


「ちっげぇよ!!てかその言い方やめて!?色々勘違いされるから!!!!それにあいつとは何もねぇしな!!」


あぁめんどくせぇ!!

何か今日の君月獅子野めんどくせぇ!!

獅子野と式ノって何か似てんな…

何の因果関係もないのに何かすんげぇイラつくー!!!!


「ね、ねぇ彼方…」


「んだよ!?もう俺マジで帰りたいんだけど!!!!」


「私とキスしてよ…」


「は…?」


何言ってんだこいつ…?てかデジャブ?


「あの子とキス出来るなら私とも出来るよね…?」


「ッ…!!」


何なの!?俺の周りにいる女子は皆クレイジーなの!?


「で…出来るよね…?」


「お前どうした!?いつもの君月何処行った!?」


「いいからー!!」


獅子野は彼方の着ている服の襟を掴んで、彼方の顔を自分の顔に近づける。


「待て待て待て待て待てー!!話し合お、な?」彼方は慌てる。


「私とは嫌なの…?」


獅子野は何故か涙目になる。

てか何この子泣き顔めちゃくちゃ可愛い。


「いや別にそう言う訳じゃないけど…」


「ねぇ…彼方…」獅子野は掴んでた襟をはなす。


「何……?」


改めてる獅子野の姿を見た彼方は耳を傾ける。


「今の私どう思う…?」


「クレイジー…?」


「そうじゃなくって!!」


「は!?」


急に大声をだす獅子野にびっくりする彼方。


「高校に入ってからの私をどう思う…?」


「……?」


不思議な質問に俺は答えた。


「似合いもしないのに何で髪を染めたのかな~…と思ってる」


「似合いわないかな…?」


「あ、あぁ…」


「そっか…似合わないのか…け、結構誉められたんだけどな…はは…そっか…」声を震わせながら言う獅子野。


「そうだよね…私みたいなのが何やっても…どうせ…可愛く何て…なれないもんね…」


「ん?」


不思議に思う彼方。


「何言ってんだお前?」


「へ…?」


「俺はどんなお前でも可愛いと思うぞ?」


「へ!?何言って!」


「今の君月も全然可愛い俺は思うぞ、でも俺は前の綺麗な黒い髪の毛の方が俺は好きかな」


彼方は満面の笑みで言う。


「そっか…そう…だな…彼方はそう言う奴だものな…」


「ん?」獅子野の台詞に不思議に思う彼方。


「じゃあね!彼方私帰るね!」と、突然言い出す獅子野。


「は!?お前急に…」


「じゃあねー!」


「ちょ君月!?」


獅子野はそのまま去って行った。


「何なんだあいつ…まぁ…」これで俺も帰れるからよしとするかな…


「てか…好きな人と青春したいのに俺まだ青春出来てねぇ!!」


神様…お願いですから…俺の求めてる青春を…好きな人との青春を…させてください。

最後まで読んで頂きありがとうございます!!

いや~…獅子野…キャラ崩壊してましたね。

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