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青春したいのに青春出来ない俺の日々。  作者: あだち りる
第一章「青春したいのに出来ない。」
4/44

4.先生は処女である。

「それって…大丈夫な理由にならないと思うんだが…」


俺は顔が真っ赤になりながらも必死に冷静を保とうとしていた。


「そう?まぁじゃ、初めて記念にもう一回…」


と式ノが突然言い出すと式ノは彼方に顔を近づける。


「待て待て!!流石にもう…んっ!!」


そして、再び式ノと彼方はキスをした。

マジ第3ラウンドは無理だってえぇえ!!

あ…やばい…流石に…もう…意識が…


「バタン…!!」と、彼方は気を失い気絶した。


「あら?ふふ♪彼方君は攻めには向かないわね!」


式ノは完璧にこの状況を楽しんでいたのだった。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄

「ん…?」


「お?目が覚めたか泉」


目覚めた俺が最初に見たのは俺の上で馬乗り状態になっている先生の姿だった。


「何してんですか笹塚先生!?」


「んー?とりあえずここら辺で私は処女を卒業しようかなと」


「教師が生徒に何言ってんの!?てかその卒業式俺のいない所でやってくれませんかね!?」


「私を貰ってくれるのは泉くらいしかいないだろ?」


と、笹塚は、当たり前だろ?、的なテンションで言ってきた。


「何で俺限定!?俺と笹塚先生の間にそんな処女卒業式開催するようなフラグを立てた覚えはありませよ!?」


「そうだったか?」


「そうです!!」


この人は、笹塚ササヅカ 美月ミツキ先生。

保健室の先生だ。

綺麗な銀髪の髪の毛にサイドポニーテールと今時の成人女性がやるとは思えない髪型だ。

瞳はとても綺麗な緑色。

年は29歳。

そして保健室の先生と言う特典のお陰かスタイルは抜群だ。

身に纏っている白衣も様になっている。


「ん?ここに先生がいるってことはここは保健室ってことですか?」


「そうだ、お前をここまで運んで来たのは神無月と言ったか?そいつが気絶してた私の愛しのダーリンを運んでくれたんだ、感謝しないとな」


「式ノが…てか俺いつ先生にダーリンって言われる仲になりましたっけ?」


「まぁ冗談はさておき…早速処女を卒業させてもらってもいいか?」


「出来ればそっちも冗談でお願い出来ますかね?」


この先生も式ノと張り合えるくらい変だな…いや式ノの方がやっぱりおかしいか何てったっていきなりキスしてくるような奴だもんなぁ…ん…?キス…?


「あ…あ…」


そうだったー!!俺式ノとキスしたんだったー!!

それもかなり過激な奴!!

い、今更になって恥ずかしさと虚しさと悔しさとあぁもうとにかく色々来た!!


「クッ!!!!」


式ノ許すマジ。


「泉顔が赤いぞ大丈夫か?」


「へ!?」


美月は彼方の顔がとても赤くなっていたからちょっとばかし心配になった。


「大丈夫です!大丈夫大丈夫!ハハ」


動揺を隠しきれない彼方。

美月は腕時計を確認する。


「昼休みの時間がそろそろ終わってしまうな…泉戻った方がいいぞ?残り二時間だけでも授業を受けてこい」


「あ!はいありがとうございました!」


「まぁお前の成績なら授業を受けなくても大丈夫だとは思うがな」


「からかわないでくださいよ!それじゃ!」


彼方は保健室のドアを閉めてった。


「…………」


保健室が数秒の沈黙に支配される。


「私の処女…泉に貰って貰えなかった…」


悔しさと同時に悲しみに教われる美月であった。

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