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青春したいのに青春出来ない俺の日々。  作者: あだち りる
第一章「青春したいのに出来ない。」
3/44

3.初めて…だった。

「はぁ…」


彼方は今、溜め息をつきながら学校へと向かっている。

何故彼方が溜め息をついたかと言うと、昨日の出来事があったからだ。

あの女、神無月式ノがあの学校にいる。

そう思うだけで彼方のテンションは最大まで下がっていた。


「くっ…」


最悪だ。

青春したかった相手が大嫌いなあいつ…何て…。


「あぁもう嫌だー!!学校行きたくねぇ!!」


彼方は自分の頭をかく。


「か~な~た~く~ん…」


「ハッ!!!!」


俺の肩にぽんと手を置き耳元で呟いたのは…あいつだった。


「あ…ああ…あ…」


ゆっくり後ろを向く。


「式ノ!?!!!?」


神無月式ノがいた。


「ねぇ…彼方君…私と気持ちいい事…しよ…?」


「それって確実に俺にとっては気持ちいい事じゃないよね……?」


「大丈夫、ただの私なりのセックス(暴力)だから!」


「もうちょっとオブラートに包んでくれませんかね!?」


「ただいじめるだけだから」


「全然オブラートに包めてねぇ!!!!」


こいつやっぱりイカれてる…理解が出来ない…。

だいたい何でいじめる事がセックスになるんだよ!?

わかんねぇ…こいつの考えてることはひとつもだ…。


「な、なぁ式ノ……」


「なぁに?」


「もう俺に関わらないで欲しいんだけど…」


「い・や!」


ですよねえぇぇぇぇぇえ!!!


「そもそも…」


「ん……?」


俺が疑問に思う。


「彼方君に拒否権ないから!」


「え…?」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄

なんだ…この状況…。


「あの~式ノさん…」


「なぁにぃ?」


「この縄ほどいてくれませんかね?」


「嫌だ!」


「ふざけんなよ!!もう授業始まってるし体躯倉庫で俺現在監禁中ってどゆこと!?」


現在。

俺は式ノに何をされたか一瞬の事すぎてわからないが30分俺は気絶していたらしい。

そして体躯倉庫で腕を縄で縛られてる。


「うう…」


嫌だ…今のこいつと一緒とか…

まだ昔の式ノの愉快な仲間たちにいじめられた方がましだよ…


「それじゃあ彼方君…」


「ヒッ!!」


あぁ…神様…

俺の人生ここで終了ですか


「ん!」


ね……?って…え…?

一瞬俺の前に靡く綺麗な黒髪が見えたと思ったら…これって…どういう状況…?これって…キスって奴だよな…?


「んん…ん…」


「んっ!」


ちょっと待て!!

やめろ…舌を入れてくるな…。


「んん…」


何だこれ…力が抜ける…これじゃあ…されるがままじゃないか…。


「んー!ぷはぁ…」


彼方の口が解放された


「おおおおおおま!?」


と、思った。


「ん!!!!」


まさかの第2ラウンド!?!?!!!?

ちょっと待てって…

俺…ただてさえ初めてなのに…

こんな風にされたら…流石にやばい…


「んー!ん~…んん…ん…」


彼方は何も出来ずに式ノの舌の上で踊らされているばっかだった。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 ̄ ̄ ̄

「ん…ぷはぁ…はぁ…はぁ…」

彼方はずっと式ノにキスをされていたせいで汗だくだった。


「お前…俺…初めてだったんだぞ…?」


「はぁ…はぁ…大丈夫…」


式ノは笑いながら言う。


「私も初めてだから」

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