11.マジ怖いんだけど。
久し振りの投稿となります!!
大変お待たせしてすみませんでした!!
忘れた方も覚えてる方も楽しんでいただければ幸いです!!
何故だ…何故こうなる…
「ん~♪おいしいね!!花菜ちゃん!!この肉じゃが!」
式ノは頬を右腕で抑えながら満面の笑みで言う。
「ありがとう!式ノちゃん」
花菜も満面の笑みで答える。
今、俺達は晩御飯の最中である。
だが俺は「……」この状況に適応など出来るはずもなく…
そんな彼方を見ていた式ノは彼方に声をかける。
「あれ?彼方君箸が全然進んでないけど?」
「あぁ進まないよ、誰かさんのせいでな」
俺はあえて名前をふせた。
名前をふせる理由は簡単だ。
怖い。
「お兄ちゃん、ご飯が胃の中に入らないのを誰かのせいにしちゃダメだよ!」
「俺の味方はゼロかよ…」
俺は涙目になる。
俺何かしましたかね…?
そして俺はこの状況に耐えかね立ち上がり言った。
「あぁもういい!!俺は寝る、後は好きにしててくれ!!」
彼方はスタスタと自分の部屋へと向かったのだった。
その後ろ姿を眺めていた式ノ。
「ッ……」とてもよからなぬ事を考えている不気味な笑みをしていた。
そう「うっ…」花菜が引くほどに。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
 ̄
「はぁ~…」俺はため息をつきながらベッドを倒れこむ。
何でこんな事に……本当、俺に青春の二文字はないのか?てかいくらなんでもこりゃないぜ青春の神様よ。
そもそも、奴は何故俺に絡む?
何故好きと言う嘘をつく?
何故ドS?あ、これは関係ないか。
「はぁ…」
俺はなんとなく電球に右の手の平をかざす。
初恋の相手は昔俺をいじめてた同級生。
それも超絶美人になって帰ってきた。
認めたくないけどな。
「……」
それにしても静かだな。
さっきまでの楽しそうな話し声はまったく聞こえない。
あれ?もうそんな寝るような時間だっけ?
俺は時間が気になりスマホをとり確認する。
「7時…」
スマホの時計機能は十九時零六分をさしていた。
「やっぱそんな時間じゃねぇよな…」
俺は嫌な予感がした。
予感と言うより、嫌な気配だった。
「彼方くん…!」
「っ…!!」
後ろから、あのトラウマを呼ぶ声が聞こえた。
そして恐る恐る後ろを振り返る。
そこにいたのは、式ノだった。
平然と俺の部屋にいて、平然と俺の後ろに立っている。
そして、不気味すぎる笑みを浮かべていた。
てかエロい表情をしていた。
別に興奮はしていない、むしろ怖い。
「いいこと…しよっか?」
ふと俺は気づいたことがある。
部屋の鍵は閉めたはずなのだ。
「お前…魔法使いかなにか…?」
俺は怖すぎて苦笑い。
「違うよ!私は彼方くんの…」
次に言う言葉を予想できた俺は思った。
やっぱこいつは何処までいっても…
「ご主人様♪」
神無月 式ノなのだと。
いやてか本当にどうやって入ったの?マジで怖いんだけど。
読んくださりありがとうございます!!
これからはもう少し更新速度をあげて行きたいと思っております!!