マイホーム
翌日、マイホームでニート生活計画の為、不動産を管理している商業ギルドの窓口までやって来ていた。
「むぅ…中々条件にあう物件がありませんね…」
「そうですね、クロウ様のご希望の浴槽を備えた家となると、現状は貴族街の物件にしか設置されていませんので…」
「貴族街は駄目です、俺は一応探索者ですし出来れば迷宮や市場に近い場所に住みたいです、貴族街は出入りに中門まで行かないといけないので…」
「ですが、それ以外ですと購入して頂いてから改築して頂くしか…」
「そうなると改築中はシャワーも使えないんですよね?」
「そうなりますね、一旦間取りを変更して一部屋まるごと耐水性の素材で塗り固める必要がありますし…最低一月は掛かるかと」
立地もお風呂も妥協したく無かった俺は担当者に候補となる家を見せて貰っていたのだが、中々条件に合う家が見付からない。
「仕方ないですね、改築中は宿に泊まります、さっき見せて貰った庭付き二階建ての物件でお願いします」
「こちらの物件は金貨6枚と改築費用が金貨2枚となりますがよろしいですか?」
「ええ、浴槽の配置と浴室の大きさは頼んだ通りで、給湯魔道具は浴室だけじゃ無くキッチンにも設置して下さい」
「了解しました給湯魔道具の追加は小金貨2枚になります、他に何か要望はございますか?」
「んー大丈夫かな?後は実際に住んでみてからですね」
「では、明後日のお昼過ぎに工房の親方を呼んで置きますので、その時に支払いと細かい打ち合わせをお願いします」
「わかりました」
うーんまた打ち合わせがあるのか…まぁ買うものが買うものだから仕方ないね。
さて次はメイドさんなんだけど…奴隷購入って何処ですれば良いんだ?
んー奴隷を扱うのも一応商人だよね?って事はギルドでも扱ってるのか?
商業ギルドの案内板を見るが奴隷部門って場所は…無いな。
誰かに聞いてみるか、えーとさっきの担当さんは別の商談中みたいだから…あっちょうど良い所に職員さんが歩いてるな。
「あの、すみません」
「?…はい、なんでしょう?」
うわぁい何か遣り手のキャリアウーマンみたいな美人さんだな(汗
「えっと…その…奴隷の…欲しい…んです、メイドが」
ヤバぃこんな所で吃り癖が…
「うん」
「あっやっぱり何でも無いです、すみません」
うぅー駄目だ、やっぱり美人さんと話すとか無理、ケルマさんにでも確認しよう。
ガシッ!!
「待ちたまえ!」
「えっ!?」
うわぁーい捕獲されてしまったデスよ?
「君はメイド奴隷が欲しいのだろう?ついてきたまえ」
「えっえっえぇっ!?」
いやついてきたまえって凄い勢いで引っ張られてますが…
「~♪~~♪~♪~~」
あっれぇ~?何かこの美人さん鼻歌まで歌ってズンズンとギルドの奥に連れて行くんですが…あっそこの職員さん見てないで助けてッ…って手を伸ばしたら明らかに目を逸らしやがったデスよ?
俺は謎の美人職員さんにドナドナされて職員以外立ち入り禁止区域へと連れ去られて行った。




