転生(?)する様です。
…此所は何処だ?
気が付いたら真っ黒な、そう真っ暗じゃなく真っ黒な部屋…でも無くて空間に漂っていた。
そう、地面とか無くて正しく空間に漂っていたんだよ!
落ち着けー落ち着けー先ずは状況確認だ、俺の名前は…判らないw気が付く前の記憶は…欠片も思い出せないww周囲は相変わらず真っ黒な空間だ…アレッ!?これって詰んでね!?
えーと、しかもよくよく確認してみたら体がなんか透き通ってて…ひょっとして此所は死後の世界ってやつですか!?つまり俺って死んじゃったって事!?
(そうだね)
へっ!?
(聞こえてる?)
「はい、聞こえてます」
(あ~私は君の認識からいくと神様だね、正式にはアース神界2級管理神って立場だけど…まぁ君からすれば神様って認識で間違いはないね。で、君はアースにおいて死んだから此れから転生する所だね)
「神様!?ってやっぱり死んじゃってるんですね…」
(うん、そこは…この上なく完璧に全くの狂いもなく死んじゃってるね!)
「はぁそうですか…そういえば転生とか?」
(うん異世界転生…いや転移かな?)
「そうですか…異世界orz…」
(アレッ?喜ばないの?異世界転生だよ?ファンタジーな世界で俺Tueeee!!!!出来るんだよ?)
「えっ?いえ、特にそういった事に興味ありませんし…」
(あれぇ?エルフとか獣人とか奴隷ハーレムとか興味無いの!?)
「えっ女の子とまともに会話するのもどうすれば良いのか解んなくて大変そうなのに、ハーレムとか無理でしょ!」
(えー…)
「いや、えー言わないで下さいよ!確かにハーレムって言ったら男の願望って感じはするし俺だって興味が無いとは言いませんけど…記憶が無いからハッキリ言えないけど俺にそんな甲斐生無いですからね?」
(うーんそれは困ったね…)
「はい?」
(いやぁ…最近の君くらいの子は異世界転生希望者が多くてねぇ~)
「はぁ…」
(君の転生先も所謂ファンタジーな異世界しか用意してないんだよね…)
「えー…」
(えー言わない!)
「えっと…チェンジで…」
(ゴメン、無理)
うわぁ言い切られちゃったよ!
(まぁほらお約束でテンプレなチートな能力とかあげるから我慢してくれないかな?)
「チートな能力ですか?な~んか面倒事のフラグっぽいんですけどぉ~」
(いやそんな事は無いはず!………)
結局神様に押しきられてチートな能力を貰って異世界転生って事に成ってしまった。