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プロローグ
貴方と出会い、私は初めて味わう想いがあった。
貴方と出会い、大切な想いを知った。
けれど、その想いはすぐに私を苦しめた。
どれだけ願おうとも叶わぬ恋と解っていた。
それでも、私は貴方のそばに居ることを選んだ。
だから、
その想いから逃れたかった。
でも、
できなくて。
心に秘める時間が経てば経つほど、
私の想いは膨れ上がった。
その時、
差し出された手は、貴方のものではなかった。
けれど、
暖かくて、心地よくて。
それだけで安心することができた。
それでも私は、
その人に縋り、その手を取ってしまった。
取ってはいけないその手を。
私は、取ってしまったんだ。