村で
タイトルのセンスも文章能力もないなぁ(泣)
「おぎゃあ。おぎゃあ。」
私は赤ん坊になっていた。
喋ろうとするものの、鳴き声を発するだけでどうにもできない。
どうにも、母の抱かれ困っていると、ドカドカと足音が近づいてきた。
「産まれたのかっ!?」
大きな声を上げ、入ってきたのは一人の気弱そうな男だった。
「ルイスさん。見てください。あなた方のの子ですよ。」
近くにいた助産師だろうか、そんな風貌の女が私を抱き上げ、ルイスと呼ばれた男。
私の新しい父に渡す。
「ばぶ。」
「おお。顔がエリスにそっくりだ。ん?眉毛は僕にかな?ははは。」
「名前はどうしましょうか?」
父は母に近づき、私を母に見えるようにする。
「名前、名前、名前かぁ。ごめん、エリス。子供が産まれることばかり考えてて名前、考えてなかった..........。」
「ふふっ。そうだろうと思ってました。なので、名前は私が考えてあります。」
「本当かい?」
「ええ。この子の名前はユースティティアにしようと思うんです。」
「ばぁぶぅ?」
私は何処かで聞いたことのある名前であったので思わず声を上げていた。
「ん?この子もその名前が気に入った見たいだね。」
私のあげた声を聞いた父はそう解釈した。
私は、そうではないと言いたかったが無理なため黙る。
「今日からあなたの名前はコルテンベニア・ユースティティアよ。」
母に告げられ名前が決定した。
その後、私は何故かいつもフルスロットルでラブラブな親の元すくすくと育った。
生後なもなくで歩き、1歳で言葉を流暢に喋り、そして、6歳の今剣術や体術を習いだし、村唯一の私塾に通っていた。
「では、今日の授業を始めます。今日の授業は基礎魔法の習得です。」
「「「はい!」」」
私は魔法を使えるようになるとワクワクしていましたが、それは私塾の生徒全員に言えることらしく皆一様に興奮していた。
「はい。それじゃあ、水と火と土と風の基礎魔法を一つずつやりましょう。まずは、風です。」
風の魔法の魔方陣を発動させる。
すると、暴風が起き私を中心に教室中を駆け巡りすべてをなぎ倒す。
「ユースティティアさん。ま、魔力が強すぎです。気を付けて。」
私も驚いた。
少しの魔力を開放したつもりが、かなりの魔法が飛び出たからだ。
「すみません。」
仕方ない、と私塾教師は首をふる。
「いいですか?魔力とは、あなた達の身体に秘めてある不可視の力です。魔力は直ぐには回復せず、大量の魔力を消費した場合2日ほどの休養が必要になり、また、その間には攻撃魔法といった魔力を多く消費する魔法は使えなくなるので無防備になります。そのことを覚えて置いてください。」
そうして、私塾は私の倒した物の片付けや物の修理があるとして早めのお開きとした。
「ただいま。」
「おかえり~。」
出迎えたのは母。
私は今日あった事を話す。
その間、魔力の保持料がとてつもないことが発覚。
これは神の餞別のせいだと一人納得していた。
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月日は流れ、6年後。
この間に何も面白いことはなく、ただ、魔法を習い剣術や体術を極めていた。
「でぇい!やぁあ!」
私は、明日から晴れて冒険者となり国営の冒険者ギルドへと登録する。
それだけならいいのだが、ここは山奥の小さな村で、ギルドのあるのは開けた大きな街であるためにここから約30日程離れた街に行かなくてはならず何個もの村を越えなくてはいけなかった。
そのため、不安が大きく朝から剣を振り続けていた。
「ユティ。ご飯よ~。」
「はーい。」
気の抜けるような母の声を聞き、剣を家の壁に立て掛けて、家の中へと向かう。
家にはいると母の作る昼食のいい匂いが立ち込めていた。