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奴隷少女は規格外  作者: 猫師匠
奴隷入門編 ~奴隷になりました!~
9/59

どう考えても変態です




 その後1時間くらいで解放された私は、また転送部屋へと来ていた。


 そこにアイリスの姿は無く、私とローブだけが魔法陣の上に居る。



「ねぇ、アンタって実は偉い人?」


「何だ急に……」


「いやいや、王様っぽいジジイと親子だって言う話じゃん?」


「王をジジイ呼ばわりとは……お前に常識と言うモノは無いのか?」



 ああ、やっぱりあの人王様だったんだ。


 って事はコイツ王子様?


 別の奴が王を継ぐとか言ってたけど、まさかね。


 まあ、もう会う事も無いし、王様の事はジジイと呼ぼうがクソジジイと呼ぼうが関係ないしね~。



「で、アンタって偉い人? ってか名前も聞いて無かったね。私は村雨沙耶」


「ムラサメサヤ? 珍しい名前だな」


「あ、こっち風に名乗るなら、サヤ=ムラサメかな? 沙耶が個人名で、村雨が家族の名前って感じ?」



「この国の人間ではないのか?」という質問に、「たぶんこの世界の人でもないっぽいんだよね~」とか答えられるはずも無く、無難に「そうだよ~」と答えておく。


 その後は何事も無く目的の階(?)に付いたらしく、ローブが部屋を出て行くのに付いて行く。


 そろそろそのローブを取ったらどうだ、私は素顔すら見た事が無い。


 ってか私名乗ったのにローブ結局名乗らんかったし…………



 部屋を出るとまた違った場所らしく、窓の外を見れば上には今まで居た城が見えた。


 結構高さもあるらしく、下には幾つもの浮き島がある。



 どうして偉い人は高い所に住みたがるんだろうか。


 見降ろしながら「見ろ! 人が○○の様だ!!」とかやっているんだろうか?


 それともバカなの? 煙と一緒に高い所に登りたいの?



 魔法陣がある建物を出て、そこからちょっと行った所に在る建物へと入って行くローブ。


 もちろん私も付いて行く。


 離れ過ぎると、またあの苦痛が私を襲うだろし、逃げ場も無いしね。



 建物、結構立派な洋館入ったローブは、やっとそのローブを脱ぎ捨てた。



「「「「お帰りなさいませ、ご主人様」」」」



 そして何処からともなく、メイド勢の挨拶が――――



「へ、変態だ」(ボソ)


「そこ! これは俺の趣味じゃないからな、勘違いするな」



 だってメイドに御主人様とか呼ばれて悦んで、もとい喜んでいるような人種って変態以外になんと呼べば………変態紳士か!



 ってか初めてローブの素顔見たかも。


 普通だった、地味、さっきの王様に似て………は居ないな。


 金髪ショート、よく見かける。


 碧眼、テンプレですね、分かります。


 身長も普通、体格も普通。



 結論、平凡。



「大体、此処に居る奴らはお前と同じ奴隷だ」



 やっぱり変態だ!!!


 逃げ出そうとしたのに、あっさりと捕縛される。



「待て待て待て! 何か勘違いしてないか? こいつらは全員商品だ、これから始まる祭りでのな」



 ああ、なるほど。


 そして私も売られるんですね。




 でもやっぱり変態ですよね。本当にありがとうございました。




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