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奴隷少女は規格外  作者: 猫師匠
奴隷生活編 ~奴隷として売られました~
49/59

気まずい沈黙


 其処には黒い影。


 そこに居るって認識は出来るけど、何が居るのか分からない感じ。


 ハッキリ言おう、気持ち悪い。



「沙耶はさっさと帰ろうか。ここは君が来る所でもないからね」


「え? 何で私の名前」


ぼくの事は気にしちゃダメだよ」


「ワシを除者にせんでくれるかの」


「爺さんもさっさと出て行くかここで消滅するか、選ばせてあげる」



 ジジイと黒い人が言い合いを始める。


 帰ってくれと言われても、私ここに来たくて来た訳でもないし。


 そもそも帰り方なんて知らないんだけど………



「あのぉ………」


「ん? まだ居たのか沙耶、早く帰らないとダメじゃないか」


「いえ、その帰り方が分からないんですけど」


「「…………」」



 気まずい沈黙。



「はぁ………仕方ない、今回だけだよ」



 黒い人が私の額に手を当てる。



「体調管理はしっかりね」


「あ、はい」



 また、意識が途切れて、目を開けるとサイモンさんとラミアさんの心配そうな顔が、私を覗きこんでいた。



「あ、おはようございます」


「心配したんだぞサヤ!」


「大丈夫なの? 怪我は無い? 気分は?」



 ベットに寝かされているらしい。


 怪我は無い……筈。


 気分は―――


 そこで気が付いた。


 体内の異物感。


 き………気持ち悪い。



「と、トイレに、行ってきます」




 数分経過。




 胃の内容物も無い所為で吐く事も出来なかったよ。


 でも気持ち悪い。


 もの凄い違和感。


 うへ~…………


 ベットに横になってダウン中。



 あの黒い人、何だったんだろ?


 私の中に居たんだし、防衛本能?


 まさか私、二重人格とか裏設定無いよね………


 悩んでも仕方ないか、それよりこの気持ち悪さどうにかして欲しい。



 何か中に大きな塊って言うのかな? 何かが在るのは分かる。


 ただ、それが私には気に食わない、気持ち悪い。


 その塊が馴染んで来てるのが分かるってのも嫌な話だよ。


 たぶん、半日もすれば違和感なんて分からなくなるんじゃないかな。



 ラミアさんに作ってもらったお粥を無理やり腹に収めつつ、あの石板は絶対に私が壊すと決意していた私は気が付かなかった。



 その異物の正体。



 人生でベスト3に入る要らないモノを手に入れたのは、この瞬間だったと思う。



活動報告にも書きましたが

今週、来週は作者の仕事の関係で

二日に一回の更新が限界です

今もストックも無くて自転車更新状態です

下手すると3日に一回の更新になるかもしれませんが

気長に待ってやってください

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