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奴隷少女は規格外  作者: 猫師匠
奴隷生活編 ~奴隷として売られました~
44/59

英語も無理です




「サヤは確か帝国言語も話せるって聞いていたんだが」


「ええ、まあ」



 帝国言語どころか、どんな言語でも理解は出来ます。


 ただ自分では何喋っても、何を聞いても日本語に脳内変換されるだけで。



「少し翻訳作業を手伝ってもらえないか?」


「…………え?」



 翻訳?


 いや、出来ますよ。翻訳。


 日本語オンリー(脳内変換仕様)で読む話すは出来ますけど、書くのは無理。


 だって私が書ける文字って日本語だけで、あと少し英語も出来る(かな?)ってところ。


 ペンとかイズとかディスとか―――



 ディスけいべつ イズ ペンかくもの (書くモノに軽蔑される)



 はい、英語も無理です。


 ごめんなさい。



「そんなに面倒なモノじゃないよ。ただ今回依頼された翻訳が結構面倒でね」



 その内容を事細かく説明されたけど、要点は3つ。



 今まで発見された事のない文字らしい。


 帝国の古代文字に似ているらしい。


 ハッキリ言って訳わかめ。



 それ見せてもらった方が早いだろうな~とか思ったり思わなかったりだけど、今までに発見されていなかった文字を、ただの奴隷が解読したとか信じてもらえないだろうから黙秘権を行使します。



「資料集めと僕が分からない文字を読んで翻訳してもらうだけでいいから」


「まあ、それくらいなら」



 と、軽い気持ちでOKしたんだけど、資料探し面倒くさい。



 探す場所はだた一つ―――


 そう、『世界のゴミ場庫アカシックレコード』である。



 いや、もう全部捨てろよってくらい本が多過ぎてですね。


 探すの大変なんですよ。


 しかも所々翻訳間違えてるし、イライラする。


 ある程度の期間、耐えただけでも褒めて欲しい。


 でも、この結果だけは避けられなかった。



「サイモンさん、ここの翻訳間違ってます! ここも、こっちも、これも、あれも、それも―――」


「ど、如何した―――」


「どうしたこうした出来ません! 探してる資料が一向に見つからないと思ったら翻訳間違えてるんですよ。見てても読んでてもイライラして仕方ないんですけど!!」



 まあ、仕方ない。


 翻訳の手伝いを始めて早2ヶ月。


 翻訳機とか無いから原文睨めっこ。


 普通の辞書みたいなものも無いからメモしつつ、重要なところまたメモっての繰り返し。


 私のイライラは遂に爆発した。


 だって翻訳間違えてる資料探して来いって言われても、私の頭のうないへんかんは正確な意味しか読み取れない。


 王国言語で書かれた物を元に原文探す手伝いとかしてたんだけど、間違い探しで正解が分かっているのに間違いを探せって言われている様なモノって意味分からんと思うがそう思え。



「翻訳が間違えてるって、それはどれも教会が訳した物だよ? そもそも間違いなんてあるはず…………」



 教会? 教会だぁ!?


 よし、今からカチコミじゃあああああああああああ!!


 武器を持て!


 狼煙を上げろ!



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