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奴隷少女は規格外  作者: 猫師匠
奴隷生活編 ~奴隷として売られました~
43/59

2コンボ




 この家に来てから二ヶ月。


 ラミアさんやサラとも仲良くなって、快適な奴隷生活満喫中です。


 三食昼寝サボリ付きで月給銀貨5枚。


 お小遣いとかじゃないです。


 ええ、給料です。


 断じて子供に渡すお小遣いじゃないんです!



 あ、サラとは何時の間にか姉妹の様に仲良くなりました。


 今では『サラちゃん』って呼ぶと反抗期なのかちょっと怒られるんです。


 無視されるんです。


 お姉ちゃんちょっと悲しいです。



 気を取り直して、そんなある日、我が家に訪問者が現れたのです。



「ただいま~」


「どなた様でしょうか?」


「あ、すいません。間違えたみたいです」



 イケメンだけど雰囲気が軽い残念な人が訪ねて来たと思ったら、すぐに扉を閉めて帰って行った。


 なんだったんだ?



「待ってくれ、此処は僕の家だろう!?」


「いえ、ここには奥様とお嬢様、それに使用人の私しか住んでいませんが?」


「旦那様! 奥さんとお嬢さんがいたら旦那さんも居るはずだ!」


「え?」


「…………」



 ん? あれ?



「ああ! ご主人様じゃないですか!!」


「どうしてそっちに行った!」


「いえ、ちゃんと名前も覚えていますよ。軽い冗談じゃないですか、旦那様」


「―――僕の名前は?」


「えっと…………」


「………………」



 そう、サから始まる四文字だった気がするんだ。


 サ、サ、サ~。


 サリ………じゃない。


 サイ―――ッ!!



「お帰りなさいませ、サイケンさん!」


「サイモンだ! サイモン=バックティーク!!」



 一文字違い、惜しかった。



「お客様でしたら客間にお通しして下さいね~」



 家の奥からラミアさんの声。


 そうだな、こんな所で立ち話ってお客様に失礼だった。



「では、客間にお通ししま―――」


「僕はこの家の主人のはずだよな………」



 流石に落ち込んでいる。



「そう言えば最近見ないと思っていましたけど、長い散歩でしたね」


「散歩に出て帰って来られないほどボケてないし、もう少し僕の事も気にしてくれ」


「あ、客間はこちらになります。少々お待ちくだ―――」


「仕事で出てただけだでこの仕打ちか、何を、間違ったんだろうな」



 あ、いじめ過ぎたかな?



「そのオジサン、誰?」



 ああっと! ここでサラからの見事な右ストレートが決まった!!



「サヤ、知らない人を家に入れちゃ駄目だよ」



 まさかの2コンボ!



 その後、撃沈したサイモンさんを仕事部屋に運び込み、表に止めてあった馬車から荷物を運び込み、ついでに食糧と水を運び込んで軟禁状態にしようとしたところで―――



「待ってくれ!」



 待ったがかかる。



あれ?

そんなに動いて無い?

そんなまさか

あれ~?

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