星になった
今日で一ヶ月?
投稿開始一ヶ月ですかね?
あ! いけないいけない。
これは希望、魔法への第一歩。
なんとか自分を納得させることに成功。
一度念入りに踏みつけてから拾い上げる。
大丈夫、きっと大丈夫。
自分を説得させつつページをめくる。
『第二章~魔力の通り道を作りましょう~
魔力があってもそれが通る道が無ければ魔力は意味がありません。
血液があっても血管が無ければ意味がない様に』
おお、意外とまともな事が書いてある。
少しだけ期待度が上がる。
『魔力が何処に在るかは前章で把握している筈なので、
そこから魔力の通り道を創っていきます』
前章? そんなモノは無かった。
『此処からは下腹部に焦点を置きます。
理由は多々ありますが、説明しやすく。
またここに魔力を貯め込む人が多い点が挙げられます』
ほうほう、なるほど。
って事は、私も下腹部に貯め込んでる可能性が高い訳だ。
なんとなく下腹部を摩りながら続きを読む。
『何より、エロイから下腹部に焦点を当てます』
知るか!!
いや待て、説明自体は良かった。
最後の一文が余計だっただけで、そう、説明自体はまともだったのだ。
『第三章~魔力を体外に放出しましょう~』
あれ?
第二章の通り道はどこいった?
『前章に関わってくる問題ですが、
魔力の道は限られています』
ほ~、分かりやすい。
流石サルでも分かる入門書。
『下腹部に魔力を貯め込んでいる場合、
まずは前屈を行い、腰から利き手にかけて体を解して行きましょう』
準備体操のようなものだろう。
適当に体を解して行く。
『この準備体操に意味はありませんが、
第一章でこの本を投げ捨てて居ない胸の大きな人は、
第三者の目から見ればエロさ満点、目の保養になること間違いなしです』
――――ぶちっ
何かが、キレた音がした。
『終章 ~免許~
この本を読んで居る貴方は既にご存じだと思いますが、
魔法を使うには免許が必要となります。
入門編以上の事をする場合、しっかりと免許を取得してから行いましょう。
それでは、初級編でまたお会いできる事を楽しみに待っています』
本を閉じる。
深呼吸を行なう。
窓へと歩み寄り、そっと窓を開ける。
とってもいい天気だ。
「大事な事は、一番最初に―――」
大きく振りかぶって。
「書いとけこのやろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
本を投げ飛ばす。
「アイツは、星になったのさ」
清々しい気持ちで、どこかへ飛んで行った本を見送る。
いや~、なんか変な夢見てた。
うん、何も無かった。
本探そう。
きっと何かあるさ。
その後探し出した本の数々を元に、蝋燭に火を付けるくらいの魔法が出来る様になった。
あはは。
才能無いな、私。
ま、一朝一夕で手に入る様な物なら学園とか存在して無いですよね。
気長に勉強、努力、反復練習。
結局これが大事なんですよ。
PV4万
ユニーク6千
お気に入り登録して下さった60名の皆様に感謝をこめて
ありがとうございます
今日は1ヶ月記念日
きっと何かいい事ある
気がする。