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奴隷少女は規格外  作者: 猫師匠
奴隷生活編 ~奴隷として売られました~
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小学生の日記



 街に出るといろんな人がいる。


 お使い気分で出たはいいけど、眼が回りそうなほど人が多い。


 王都では祭りの時期だからこそアレだけの人がいたんだろうけれど。


 此処は平日、何も無い状態でこれらしい。


 それに、王都では人種に統一性があったのだが、ここはもっと雑多とした感じだ。



 背が異様に高い男性、3メートルくらいあると思う。


 首が痛い。


 髪がピンク色の女性、眼が眩む。


 眼とか以上に心が痛い。


 肌が黒い人。


 本当に真っ黒、インド人もびっくりの黒さ。


 とってもちっちゃい人、50センチくらい。


 それと、猫耳。



 ……………



 猫耳!?



 良く見渡せば猫耳以外にも犬耳とかキツネ耳とか。


 それ以前に二足歩行で歩く猫とか犬がいるし!


 これこそファンシー、もとい、ファンタジーってもんですね。



「サヤお姉ちゃん、買い物は何を頼まれたんですか」


「うーん? えっと、ちょっと待ってね」



 サラちゃんに聞かれて、ポケットにしまっておいたメモ帳を取り出し確認しながら読み上げる。



「ベリとフェー、ラキ、胡椒、コラット、グルの肉、これだけだよ」


「やりましたね、今日はカレーですよ!」



 待ってくれ。


 さっきの食材でどうしてカレーが出てくるのか私には理解できん。


 あれか? 私は人参ジャガイモタマネギお肉と列挙してたとでも言うのか?


 胡椒は既に変換済みだったから良かったものの、他の食材は私の脳内変換が全く働いていない。



 まあ、その辺はなんとかなるか。



「まずはベリとかラキを買いに行きましょう。こっちですよ!」


「ハイハイ、今行きますから」



 カレーが好きなのか、はしゃぐサラに追いつくため、少しばかり歩く速度を上げながら雑多な街を見まわして行く。


 この辺りは住宅街を抜けたばかりだというのに、土産物、簡易食材(駄菓子みたいなモノだろうか?)などなど、貿易都市の名に恥じないカオスぶりが発揮されていると言っていい。



「サヤお姉ちゃん!」



 見るのに忙しく、歩く速度が遅くなっていたらしい。


 サラちゃんに急かされ、今度は小走りで向かう。


 まあ、迷子になる事は無いだろう。


 今日はカレーらしいので私も腕によりをかけてお手伝いをしようじゃないか!




 追記。


 サラちゃんとの買い物は楽しかった。


 また行きたいです。



 小学生の日記か!




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