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奴隷少女は規格外  作者: 猫師匠
奴隷生活編 ~奴隷として売られました~
30/59

急には止まれない



 雨以外は何事も無く旅は進み、目的地はもう目と鼻の先。


 後半日も行けば―――



「そう言えば、サイモンさんの家ってどこにあるんですか?」


「あれ? 言って無かったっけ。セントリア貿易都市の住宅街さ」



 セントリア貿易都市か、食材には事欠かないとありがたい。



「どんな街なんですか?」


「う~ん………どんな街か、まず賑やか、次に雑多ってところかな」



 いつもは気にしてないから、よく分からないやと笑顔で応えるサイモンさんに、楽しそうな街なんだな~と何となく思う。


 出身地の事なんて、住んでる人よりも他所の人の方が詳しかったりするし、私だって日本の事を聞かれても上手く答えられる自信が無い。


 着いてからのお楽しみって事で、まずは奥さんと子供さんと仲良くならなければ!



「盗賊だ!」



 声自体は後方から、そして、それを聞いた全員の行動は早かった。



「用心棒の冒険者は後方に回れ! 他は全速力で逃げるぞ!!」



 このキャラバンのリーダー的な存在の商人が命令を出し、それを聞く前に馬車の操縦者は馬へ鞭を入れている。



「サイモンさん―――」


「大丈夫だよ、こう言う時の為に冒険者だって雇ってるんだから」



 ああ、いえ、その事は心配してないんですけどね。


 ああ、サイモンさんも他に漏れず、馬に鞭入れて走りだしちゃってるし。


 馬車は加速しながら、前を行く馬車に付いて行く。


 たぶん―――



「っ―――うわぁ!!!」



 馬車は急には止まれない。


 前の馬車の後ろギリギリで急停車。


 まあ、戦術でも、戦略ともいえない様な策だよね。



 後ろで声を上げさせる。


 たぶん結構な人数で攻めて来たんだろう。


 前で待ち伏せる。


 此処は森の中の一本道だし、先回りするのも、この辺りを把握していれば難しくは無いだろう。



 面倒な事になったなぁ。



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