私、奴隷になりました!
迷惑な探偵との出会いから一夜明けて、運命の日。
晴れたよ、これ以上ない位の快晴ですね。
プチ週間天気予言は当たった。(まだ初日だけどたぶん外れない)
世は祭り日和。そして私の奴隷ライフは絶望日和。
今日から1週間の間に私は売られるらしい。
初日の奴隷市場は調査なんかがメインで、買う人は少ないらしい。
二日目から四日目は個人売買、五日目からはオークション形式で売られて行くとの事。
私はてっきり露店開いて叩き売りとかするのかと思ってたよ。
ゲイルがそんなことしてたら―――完全に変態ですよね、わかります。
ゲイルに知り合いが多く、ゲイルの商品自体も人気で、オークションに商品が並ぶ事は稀で、個人売買でほとんど売れてしまうとかなんとか。
今日一日は城で待機を命じられている。
奴隷の刻印の設定をこの空中屋敷に設定し直し―――数秒で設定できていたけど、構造とかどうなってるんだろう―――祭りに参加しに行った。
私達も連れてけ~。
って感じに騒ごうかと思ったけど、やめた。
今日は一日寝ていようとベットに横になりゴロゴロしている。
こっちに来てから色んな事が在り過ぎて、頭の中が整理できていない気がする。
まず現状を整理してみよう。
奴隷。
以上!
あれ、どうしてこうなった?
まだ何かあるはず。
変態貴族に軟禁状態。
3年後の戦争(予定)
自称迷探偵のお気に入り。
おかしいな…………
私の平穏は何処に行ったんだろう。
これからについては追々考えるとして、落ち着いたら手紙でも書こう。
生みの親では無く、引き取ってくれたお父さんとお母さん宛てに。
壊れかけていた私を引き取って、此処まで育ててくれた両親。
一人暮らしをしたいって我儘まで叶えてくれたんだ。
きっと心配………はしてないだろうけど。
届くかは果てしなく不安だけど―――
迷探偵にでも頼めば何とかしてくれそうな気がする。
次に会うのはそう遠くない予感もあるし、その時にでも頼めばいい。
書きだしは、そうだな―――
私、奴隷になりました!
第1部 ~完~
次回作に(ry
いえ、まだ続きますけどね
次は閑話をちょっと入れて、第2部始めたいと思います
閑話では視点が違えば主役級
作者が違えばきっと主役のあの人たちが活躍する
予定