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奴隷少女は規格外  作者: 猫師匠
奴隷入門編 ~奴隷になりました!~
17/59

ローブ大好き




 周囲を確認。


 右、誰もいない。


 左、誰もいない。


 上下、居る訳ないな。


 扉を開け、書庫に入る。



「やあ」


「あ、失礼しました~」



 書庫を出て、扉を閉める。


 誰だろう、誰か居た。


 黒いローブ着てたけど、この世界の人はローブ大好きだな。


 まあ、ここで情報を集めなくても、きっと大丈夫さ。


 今日は大人しく帰―――



「待ちたまえよ」



 ――――っ!?



 横から声をかけられ、飛び退きながら、その相手に対して構える。



「そんなに身構えないで欲しいなぁ」


「誰」



 端的に返す、もちろん警戒は解かない。



「う~ん? 誰って聞かれてもなぁ………『迷探偵めいたんてい』とでも名乗っておこう」


「探偵?」


「いやいや、迷探偵。迷い、迷わせ、迷い込む。ボクに任せておけば、全ての事件は迷宮入りさ」



 それは探偵では無いのでは?



「だから、『迷』探偵。迷い、迷わせ―――」



 コイツ、心が読めるのか!?



「探偵と言うのは状況を理解し、相手の顔色を探るのが仕事だからね。キミの表情は分かりやすくて助かるよ」



 なんだ、驚いて損したよ。


 どっちにしろ、事件を解決しない探偵に意味は無い気がするのは、私だけだろうか。



「だから言っているだろう。迷探偵だってね」



「あ~はいはい、その迷探偵様がどうして此処―――」



 そうだ、どうして此処に居る?


 ここは腐っても上空何千メートルの位置に在る筈だ。


 そこに侵入してくるにはそれなり以上のモノが必要なはず、まして、ここは変態でもゲイルと言う貴族の屋敷。


 生半可な防犯設備だとは思えない。



「まぁ、立ち話も何だし、中に入ろう」



 まるで自分の家であるかのように、書庫の中へと入って行く。


 怪しすぎる。


 私を書庫の中に招き入れて何をするつもりだ。



「キミ、この世界の住人ではないだろう?」



 ―――っ!?



 何故、それを知っている。


 私は誰にも言って無いはずだ。



「ほら、廊下では都合が悪いだろう? 中に入りたまえよ」



 確かに都合が悪い。


 廊下では誰に聞かれてもおかしくない。


 口封じする人数が増えるのは面倒だし、従う振りをしつつ、隙を窺って―――



 仕方なく書庫に入り、扉を閉める。



新キャラです


心躍ります


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