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奴隷少女は規格外  作者: 猫師匠
奴隷入門編 ~奴隷になりました!~
16/59

重大なお知らせ



 合格発表。



 諦めてる私でも緊張するんだ。


 他の人たちの緊張感は半端無いだろうね。


 またも玄関ロビーに集められた私含め15人の執事とメイド。


 これから変態貴族ゲイル様からのお告げ、もとい合格者発表である。


 合格者は明日から始まる祭りで売られる為の準備を始めるらしい。



 合格でも不合格でも待っているのは地獄ですね、分かります。



「全員揃っている様だな」



 ゲイルが階段から下りてくる。



「今回の合格者だが―――」



 緊張の一瞬。



「全員合格とする」



 え?



 今なんと仰いましたかこの変態は。




 全員



 合格?



「変た………ゲイルさん、質問です!」


「何を言い直したのかはあえて問わんが、何だ」


「全員合格って私も? 私礼儀とか全然できなかったんだけど」


「ある程度できていれば問題ない。後は実地で覚えろ」



 あ~、なるほど。


 判断基準は私が考えてた異常に低かったらしい。


 確かに料理とか「それは生ごみですか?」って聞きたくなる様な物もあったし、そんなもんか。





 いや待て、って事はなにか、私売られるのか………


 奴隷生活かぁ~。



 人権とかあるのかな。



 酷い扱いは受けないって分かってはいても、私の知識だと奴隷ってイメージが、愛玩ペット的なね。


 いや、これ以上は何も言うまい。


 流れに身を任せてしまおう。



「全員荷物はまとめておけよ。使っていた部屋の掃除も忘れるな」



 言い放ち去っていくゲイルの後姿を眺めつつ、海が見える所に住みたいな~とかどうでもよく考えている私である。






 此処で重大なお知らせ。




 この世界の情報まったく集めてねぇ!!




 忘れてた。


 そんな私は今何をやっているかって?


 ダシ、取ってます。


 こっちのお肉は面白いね。


 煮ると色が紫になったり、焼くと良いダシが取れたり。


 ラーメンの様な物も作ってみた。


 お昼はそれをみんなに振る舞った。


 味は塩。


 味噌とか醤油とかは無かったのでこれは仕方ない。


 こっちには麺って概念が無かったので、最初は恐る恐る口を付けていた皆(ゲイルは除く)も、食べ始めれば口も利かずにすごい勢いで食べていた。


 もう夢中になってましたよ、ええ。



 現時刻は夕方、明日は祭。



 この世界の常識ぐらいは仕入れておくべきだと、事前に調査しておいた書庫へと向かう。


 今までは他の人を模倣しつつ生活できていたのだが、これから向かう所に私以外の奴隷や使用人がいるとは限らない。


 最低限の常識やマナーはそろそろ覚えないといけない。


 既に手遅れとか思ってないよ、思ってない、思ってない。



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