表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
奴隷少女は規格外  作者: 猫師匠
奴隷入門編 ~奴隷になりました!~
11/59

言えなかった言葉






 ダメでした。




 その後また説明ですよ。1時間くらい。


 寝たい、眠い。



 でも話はまとめる。


 この仕事が無くなったら、私が居る意味がないじゃない!




 奴隷制度とは言っても、要は派遣社員みたいなモノらしい。


 2級以上の貴族が浮浪児を拾って来たり身売りを買い取って、それを色んな所に売る。



 つまり、浮浪児だと勘違いされて、私は保護されたらしい。


 着用していた物がスウェットだったのも、勘違いの要因らしい。


 この国、と言うよりこの世界の女性はズボン履かないとかなんとか。


 要するに、そんな事も知らない子供(東洋人は若く見られるって本当だった)が森に居たら普通保護しますね。



 ちなみに、3歳以上若く見られた年齢については訂正しなかった。



 説明を続けよう。



 奴隷には1年の拘束期間が在り、その期間が過ぎれば自由の身、そこで働くもよし、また契約主、つまり2級以上の貴族の処に戻って来て、新たな雇い主を探すもよし。


 1年以内に逃げ出そうとしても、刻印があるため逃げる事は出来ない。


 買い取った側は奴隷を大切に扱っているらしい。


 2級以上の貴族相手に喧嘩を売るバカはいないし、2級以上の貴族は性格面も評価の対象になっているため、よっぽど上手くやらない限り、王様権限で即3級落ち、運が悪ければ奴隷の仲間入りだってあり得る。



 信用で成り立ってる世界だね。



 通信網とか、そこまで発達してる訳でも無いみたいだし。



 余談になるが、この話の途中で、私の脳内変換が『奴隷』という単語を『派遣社員』に変えてしまうという事があった。


 無理やり奴隷に戻したけど。


 最初はラッキーとか考えてたんだけど―――


 派遣社員の刻印とか言われてみれば分かる。



 情けなさ過ぎる………



 脳内変換は私のイメージと強い結びつきがあるらしく、私のイメージが単語の意味を変えてしまうらしい。


 つまり、この世界で『奴隷または派遣社員』と言う単語が有ったとする。


 その単語のイメージが奴隷に近いと思っていれば『奴隷』と脳内変換され、派遣社員に近いと思ってしまうと『派遣社員』と脳内変換される。



 まあ、奴隷と呼ばれようが心は自由。


 私は自由に生きる!


 そして現在、私は屋敷の部屋の中。


 外は既に闇の中。



 どうしてこうなった…………



 あ、ポテチ食べよ。


 コーラ―――温い…………



 ま、仕方ないか。



 ポリポリ、カリカリ。


 ゴクッ、うむ。



 面倒だし、明日考えよう。



 豪華なベットに潜り込んで寝る事にする。



 きっと、全て夢さ。



 目が覚めれば何時もの天井を見上げ、何時も通りに学校へ行く。


 他愛も無い話で盛り上がり、退屈な授業を受け、放課後は道草しつつ家に帰る。



 そんな明日が――――






 来ないよねぇ………



 窓から差し込む朝日で目が覚める。



「見知らぬ、天じょ―――」


「おっはよ~新入り! 朝だ、起きろ!!」



 私のセリフを返せ、一度は言ってみたかったのに!!



「起きろサヤ、ゲイルが呼んでる!」



 ゲイルが?


 何の用だろう。


 大体の説明は昨日聞いた筈だけど。





フラグ ポテチとコーラ


回収しました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ