表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/8

プロローグ3:孤高の覇道と救済の業

### プロローグ3:孤高の覇道と救済の業


12歳のマキが騎士団武術大会で高等アカデミー首席を圧倒したあの日、アレクサンド王国の歴史は塗り替えられた。中等、高等アカデミーへの入学をすべて飛び越し、彼女は「騎士団員」としての籍を得たのである。


先代国王の強い推薦。それは期待であると同時に、少女に「国家の矛」たれと命じる非情な宣告でもあった。


入団後のマキの進撃は、まさに天災の如き鮮烈さだった。

初陣から数多の戦場を駆け抜け、彼女が通った後には勝利の旗のみが残る。15歳で剣士師団長に昇格した時、マキは己の中に芽生えた確信を言葉にした。


マキ「大切なものを守れる強さ……そこに行き着くまでは、私はまだ弱い。もっと、もっと強くならなければ」


彼女が求めたのは、単なる武勲ではなかった。

一人で戦況そのものを塗り替える「戦略級上級魔法」の習得。そして、魔法と剣技を完全に融合させた独自の戦闘スタイルの確立。

敗戦濃厚な絶望の淵にある戦場に、彼女がただ一人現れるだけで風向きが変わる。兵士たちは彼女の背中に神を見た。


そして、17歳。

アレクサンド王国史上最年少での「騎士団長」就任。

名実ともに国の頂点に立ったマキは、しかし、深淵のような孤独と葛藤の渦中にいた。


マキ「世界から戦争をなくすには、国家を統一するしかない。だが、国家を統一するためには……皮肉にも、より大規模な戦争を引き起こさねばならないのか」


平和を希求する心が、平和のために血を流すという矛盾に悲鳴を上げる。

夜通し行われる鍛錬。振るわれる剣は、迷いを振り払うためか、あるいは己を罰するためか。

やがて「マキ・クロフォード」の名は国境を越え、大陸を四分する諸国の王たちがその名を聞くだけで震え上がる「大陸十傑」の一人として刻まれた。


マキ「……たとえ、この手がどれほど汚れようとも。戦争のない世界を作るため、この手段しかないのなら私はやり遂げる。そして――そのすべてが終わった時、私は己の業をこの命で清算しよう」


すべてを一人で背負い、最後には自分自身をも燃やし尽くす。

そんな悲壮な決意を胸に秘め、彼女はさらに高く、誰の手も届かない場所へと昇り続けていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ