人類滅亡
この物語は、犯罪を助長するものではありませんが、
実際に起きた事件を彷彿とさせる可能性があります。
ですが、作者にその意図はありません。ご承知おきください。
また、この作品のジャンルは「ホラー」です。
ショッキングな内容が含まれることをご承知おきください。
読む場合は、自己責任でお願いします。
それではどうぞ。
【血で汚れていて読めない】様へ
まずはじめに、いきなり手紙を出して申し訳ない。
先に名乗りたいところではあるが、要件を先に述べさせてもらうよ。
やがて、人類は滅亡する。
それは、自然の摂理として当然のことである。形あるものは、いつかは消えるのだ。
だが、私がここで君に伝えたいのは、そういうことではない。
「あと10年以内に」人類が滅亡すると、私はそう考えているのだ。
おそらく、これを読んでいる君には、私が何を言っているのかさっぱりだろう。そこで一つ、私が丁寧に説明してあげよう。
自己紹介をしようか。私は、まぁ名乗るほどの【血で汚れていて読めない】うのなら、「人類滅亡計画」を実行している組織、「ムサ」の代表、とでもしておこう。
驚かないでほしい。「人類滅亡計画」と言っても、これはあくまで善良なものだ。
増えすぎた世界の人口。どうやったって、この地球1つで80億の人口は支えられない。ならどうすべきか。
答えは簡単だろう。人類を滅亡させればいいのだ。そうすれば、人口増加に泣く人間がいなくなり、地球には平和が訪れる。誰もが望むハッピーエンドじゃないか!
さて、少し話が逸れたな。君に教えておきたいことがあるんだ。よく読んでくれ。
まず、きっと君も耳にしているだろう。「世界同時多発無差別殺人事件」のことだよ。まったくひどいものだ。人間が、同じ人間を殺すのだから。
...おそらく君は勘がいいから、気づいているだろう。これらの犯行は、我々「ムサ」が計画したものだ。犯人については【血で汚れていて読めない】そうだが、そうだろう。人を数百人程度殺すのに手こずっているようじゃぁ、「人類滅亡計画」なんて夢のまた夢だからね。「ムサ」を舐めないでくれ、と日本の警察にも言っておいてくれ。
ではなぜ、我々は無差別殺人を行ったのか、君はそれが知りたいんじゃないかな。
別に大した理由ではない。少しずつ先進国の人々を殺し、それが話題になるように仕向け、人口が一部に集中するようにしたかったのだ。無差別殺人が起こったとなれば、そう簡単に1人ぼっちで生活はできないからね。同じ人間という安心材料が必要になる。
おっと、君にこの話は少し酷だったかな。何せ、君は「世界同時多発無差別殺人事件」の被害者の遺族だからね。お母さんと、弟くん。2人を失った、そう聞いているよ。
話を戻そう。そうして都市部などに集中した人口は、いとも簡単に崩れる。もっと無差別殺人がやりやすくなる、というわけだ。が、ナイフを持って振り回すだけじゃ、一度にそう何百人も殺すことはできない。じゃぁどうするか。こんなときのために火薬は開発されたのだろうね。爆弾を使うんだよ。
たった今、私の同志たちが全国にスタンバイしている。具体的に言うと、北海道、宮城、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪、広島、愛媛、福岡、そして沖縄だ。都市と島に配属させてもらった。君がこれをいつ読んでいるかがわからないから、今日か明日かはわからな【血で汚れていて読めない】に爆破を行う。爆破を実行する同志たちには散ってもらうが、そのお陰で万単位の死亡を見積もることができている。
もちろんこれは日本だけじゃない。既に40を超える国々で着々と準備が整っており、それを合計すれ【血で汚れていて読めない】ほどの人数を殺すことができる予定だ。「世界同時多発無差別殺人事件」は、それの準備だったんだよ。犠牲者には、精一杯感謝するとしようか。
この爆破も、次なる計画を見越している。爆破を何度か繰り返し、さらに人口密度を上げる。都市部は危険だと、人々は戸惑うことだろう。そうなれば、次なる手だ。我々【血で汚れていて読めない】を実行し、小さな国から破滅に追い込む。最初に人口をゼロにするのは、日本だ。
こういう小さな島国は、殺人によって人口を減らすのにもってこいなんだよ。そう簡単には脱出ができず、かつ外からの援護も得づらい。まさに格好の餌食だ。計画通りに事が運べば、あと1年もしないうちに、日本で暮らす人間はゼロになる。い【血で汚れていて読めない】人ほどは残るだろう。無論、私と同志たちのことだ。
我々の本拠地は日本だ。一般の人たちが、死ぬか脱出するかで日本を離れれば、日本にいるのは必然的に我々だけになる。その頃にはおそらく日本という国家自体が破滅しているから、我々「ムサ」がこの島を占領する。そうすれば、この島を拠点として「人類滅亡計画」を円滑に実行することができる。それが我々の【血で汚れていて読めない】だ。なんとなく理解してもらえば差し支えない。
君からしてみれば、細かく物申したいことは山ほどあるだろうが、残念ながら聞くことはできない。一つ言えるのは、我々を止めることは決してできない、ということだよ。あらゆるパターンを想定し、どんな場合でも計画が成功するようにしている。「人類を10年以内に滅亡させる」という我々の計画は、まず間違いなく遂行されることだろう。だから、無駄な抵抗は止めるようにしてほしい。残り少ない寿命をそんなことに使うのは勿体ないからね。
最後に、一つ。君に嘘をついてしまったことを謝りたい。
先ほど、「君がこれをいつ読んでいるかがわからない」と書いてあっただろう。あれが嘘だったのだよ。
君は今、この手紙を読んでいる。そして今は、3/18ではないかな?
なぜわかる【血で汚れていて読めない】って?それは簡単だよ。
私が今、君の後ろに【血で汚れていて読めない】らね。
「人類滅亡計画」に協力し【血で汚れていて読めない】あり【血で汚れていて読めない】
君【血で汚れていて読めない】を殺した、【血で汚れていて読めない】より
P.S.
もう君は【血で汚れていて読めない】いるだろう。そこで、君の人生の最後【血で汚れていて読めない】け我々のことを教え【血で汚れていて読めない】。私たち【血で汚れていて読めない】を【血で汚れていて読めない】し、【血で汚れていて読めない】る。そ【血で汚れていて読めない】。【血で汚れていて読めない】一【血で汚れていて読めない】んだ。ほ【血で汚れていて読めない】?君以外【血で汚れていて読めない】だよ。
P.S.のP.S.
無能【血で汚れていて読めない】へ。きっ【血で汚れていて読めない】は読めないんじゃ【血で汚れていて読めない】な?おそらくこの部分は、【血で汚れていて読めない】状態になっている【血で汚れていて読めない】ね。【血で汚れていて読めない】え。
読んでいただきありがとうございました。
というかお疲れ様でした。
ちょっと脱力しましょうか。
深呼吸深呼吸。
はい吸って〜、はい吐いて〜。
ふう。こういうの書くの体力使いますね。楽しかったですけども。
怖い、面白いと思ったら感想・リアクション等お願いします!
普段はこういうのなかなか書かないんで、
よかったら他の作品もぜひ読んでみてください!