男2人で行く、初めての外国(まだいかない)
私の低すぎる文章力のせいで死ぬほどわかりずらいのでここで説明させていただきます。
語り部の人物の名前は『トーカ』です。そして今回死ぬほど影の薄いもう1人の人物が『レイ』です。
後、主人公サイドの国の名前がメイアです。わかりずらくてすみません。
「敵襲!敵襲!南方に敵兵約3万!総員、直ちに戦闘態勢に入れ!」
メイアとリメーリャの真ん中に設置されたベースキャンプに怒号が飛ぶ。
「あーあ、あいつらのこと結構追い詰めてたのに。あとちょっとのところで油断して裏をかかれて奇襲を受けるなんて、詰めが甘いなぁうちの上層部は」
僕は突然の出動命令に慌てふためく兵士たちを一瞥したのちに隣でずっと眉に皺を寄せている親友に視線を送る。
「今ここにいる兵士はだいたい1万人くらい。今すぐ戦える奴なんて3000人もいないんじゃないかな。……どうする?」
今僕たちの国が置かれている状況をちょっとだけ悪くして説明する。だってそのほうが基本的にめんどくさがり屋な彼が戦場に出てくれる確率が上がるから。
「……わかった。行ってくる」
僕の心中を知ってか知らずか、彼は軽く伸びをしてから敵兵の方へ向かっていく。そして数歩ほど歩いてから視線だけを僕に寄越す。……そんな顔しなくてもわかってるって。
「もちろん僕もついてくよ。レイ」
そう言って僕はこの世界で最強と恐れられているさびしがり屋な親友の背を追った。
「奇襲などという醜く、そして愚かな作戦。まったく、やはりリメーリャの奴らは野蛮だな。して、今回の貴様らの活躍、誠に大義であった。これからのせいぜい祖国のために身を捧げることだな」
嫌味な態度を隠そうともせず、無駄にギラギラした服装をした男の前で僕とレイは手を後ろで組み、僕らに投げかけられる言葉を甘んじて受け止める。
「貴様ら、敵兵を僅か3万程度屠ったくらいで調子に乗るのではないぞ。これからも慢心せず日々我が国のためになることを探してゆけ」
「だいたい貴様ら平民は」と再び喋りだそうとしたところで一緒に報告会に出席していた兵長が見かねて助け舟を出してくれる。
「まぁまぁフィスト殿、今回の件は2人がいなかったらと思うと背筋が凍るレベルです。素直に2人をたたえましょう。それに2人にはメイアのために1仕事してもらう予定です。これから2人には新しい任務を与えようと思っているのですがいかがでしょう?」
兵長がそう言うとフィストさんは「ふん、勝手にしろ」とだけ言い残して部下を引き連れて部屋から出て行った。
「あれでもフィスト殿は仕事はとても優秀なんだよ。ただ、少しだけプライドが高くて祖国への愛が強いんだ」
兵長は苦笑いをしながらたいして意味の無いフォローをした後、みんなも戻っていいよ。お疲れ様とアイコンタクトで僕らにだけ残れと伝え、他のメンバーを帰す。
「……それで兵長、新しい任務ってなんなんですか?」
他のメンバーが全員帰ったタイミングでおそらく僕たちだけ残した理由である新しい任務について尋ねる。
「あぁそれね。どうやらリメーリャとしては昨日のあれが奥の手だったらしくてね、こちらに入った情報によると向こうはすでに降伏宣言の準備を進めているらしいんだ。だからしばらく私たちは暇になるだろうからちょうどいいと思ってね。2人には交換留学生としてミクリアという国に行ってもらう。大丈夫!やることはいつもと一緒だよ。それにミクリアは観光で栄えている国らしくてね、最近活躍しぱなっしだった2人にちょっとしたご褒美という意味もあるんだよ」
どうやら今回の任務は長丁場になるようだ。まぁそれはただ任務を出すだけなのにこの兵団内において実質兵長と同じく団長の1個下の位にあたるフィストさんに許可を取っていた時点である程度はさっしていた。でも、
「……他国への留学?……しかし兵長、それは……」
「おい兵長、そうやって油断するから昨日みたいなことになるんだろ。昨日は俺たちがいたからどうにかなったがその俺たちを他国に留学させている時にまた同じようなことが起こったらどうするんだ」
「レイ!だから兵長相手にその態度はダメなんだって!」
毎度のことながらレイはなぜか兵長へのあたりが強い。兵長は笑って許してくれているけどそのうち大問題に発展するかもしれない。毎回肝を冷やすこちらの立場にもなってほしい。でも、言い方はともかくレイの言っていることは概ね僕の言いたいことと一致している。この国は他国と比べればある程度発展している方だと思う。だから平和だった。平和だったからこそ兵士のレベルが低かった。
5年前、僕がまだ10歳だったころ突然魔王を名乗る1体の魔物が現れた。魔王は今までバラバラだった魔物たちをまとめ上げ魔王軍を作り、人間と魔物のパワーバランスをひっくり返した。たった1体の魔物の登場によって突如として襲ってきた危機に人類は対応できなかった。毎日のように魔王軍の侵攻は起き、人は殺され、家は燃やされ、土地は奪われていった。そして3年前人類は、度重なる魔王軍の侵略によって領地のほとんどを失ったとある小国同士で起こった戦争を皮切りには仲間割れという最悪の選択をした。
「レイの言う通りですよ兵長!正直に言うとうちの軍は僕たち以外にまともに戦えるのなんてそれこそ兵長と……癪ですがフィストさんくらいじゃないですか!まだリメーリャとの戦争が完全に終わってわけじゃないんですよね!それに魔王軍だって何をしてくるかわかんないんですよ!……そんな状況で僕らを他国に留学させるなんてありえないですよ」
確かに5年前と比べればメイアの軍事力は何倍にもなったと思う。でもそれは5年前のメイアと比べてだ。他の国と比べればまだまだ弱い。別に戦いが好きなわけじゃない。でもこの国は好きだ。失いたくない。だからこの任務は承諾できない、そう言おうとすると兵長は紫陽花の様な蒼い目で僕らを優しく見つめながら僕の言葉を制した。そして語り掛ける。
「確かに君たちがいればメイアはそうそう負けないだろう。でもね、それじゃダメなんだ。君たちみたいな15歳の子供に国なんて重荷を背負わせていいはずがないんだよ。今回の留学でたくさんのことを経験しなさい。見分を広げなさい。戦場なんて血生臭いところなんか忘れて、もっと年相応なことをしなさい。……君たちは本来ならまだ私たち大人に保護されていなければならない存在なんだから」
「まぁ、そんな君たちに結局頼みきりになってしまっているのが現状なんだけどね」と僕らに申し訳なさそうに微笑みかける兵長の顔はとてもやさしい顔だった。
「……なんかていよく丸め込まれた気がする」
僕の正面に座るレイが不機嫌そうに呟く。今僕たちはメイアの郊外にある駅に止まっている列車の中にいる。この列車が通っている路線はメイアが独自に引いたもので各方面の同盟国につながっている。どうやら兵長の思惑通りに自分が動いていることが気に食わないようで朝からずっと不貞腐れている。
「なぁトーカ、ミクリアってどんなところなんだ?」
「え?あぁ、ちょっと待ってね」
この調子ならミクリアに着くまで話したりはしないなと思っていた矢先に話しかけられて、一瞬反応が遅れる。きっと発車するまでの暇つぶしのつもりなんだろう。僕は兵長がわざわざ手書きで作ってくれたパンフレットをショルダーバッグ取り出してレイとの間にあるテーブルに広げる。
「えっとね、兵長も言ってたけど観光で栄えてる国なだけあって面白そうなところがいっぱいあるよ。ふーん、結構自然が豊かな国みたいだね」
「そーなのか、……ていうかなんだよ『絶対行くべき兵長のオススメスポット20選!』って、多すぎるだろ。兵長ってもしかして暇なのか?」
「うーん……一応この国で1,2を争うレベルで忙しいとは思うけど。まぁ、それだけ僕たちのことを考えてくれてるんでしょ。ほら、見てよレイ。このミクリア饅頭ってやつすっごく美味しそうじゃない?絶対食べようね!」
パンフレットにあふれんばかりに詰められた情報に思わず興奮気味に提案してみるが、レイは「時間があったらな」とだけ言って目を瞑ってしまった。車内にアナウンスが流れる、どうやら発車するみたいだ。ここからミクリアまでは8時間ほどかかる。長い旅路だ。僕も眠っておいた方がいいだろう。手に持っていた荷物を上にある棚にしまって眠るための準備を終え、僕の目の前で眠っている親友を見る。
「……大丈夫、レイが一緒にいる。不安は無い」
せっかくだ。この任務、楽しんでしまおう。僕はまだ見ぬ地への期待を胸に眠りについた。
設定
レイ
一応この作品の主人公の予定です。
メイアの兵団に所属していて階級は下から4番目くらいです。
まだ人間同士での戦争が起こっていなかった時に魔王軍幹部を1人でボコボコにしていたため
人類最強の男として前線で活躍していましたが、人間同士での戦争が始まった現在では魔王と同じくらい恐れられています。
魔本は持っていません。(魔本については次回説明すると思います)
トーカ
基本的にこのキャラの1人称視点で物語は進むと思います。
兵団での位はレイと一緒です。
レイとは人間同士の戦争が始まったころに出会いました。(というかトーカが兵団に入ったのがこの
タイミングです)
今ではレイと親友同士です。
かなり鍛えてはいるのですがそれでも華奢でよく女性と間違えられます。
魔本は4番を持っています。
この作品を読んでいただきありがとうございます。次の話では主に魔本について説明しようと
思っています。是非次も読んでいただけると幸いです。
これより下は私の自我ゾーンです。作品の設定などは一切ありません。
興味がなかったらパーっとスクロールしてください。
いや~小説って難しいですね!なんなんですかね?頭の中にはしっかりキャラクター達がいて
それぞれキャラがたってるのに文字にした瞬間いや、お前誰!?ってなるんですよ。
そもそもなんだよあとがきの「読んでいただいてありがとうございます」って!こんな作品誰も読まねーよ!誰への感謝だ!誰への!ていうか今これを書いている時点ではまだこの作品のタイトル決めてないんですよ。まったくと言っていいほどいいタイトルが思いつかない。今の候補にあるの
『人類最強は間が悪い」と「本が主役の異世界異能」ですよ!後者に至っては1話の時点で出てこないんですよ!もし今この文を読んでいるのならあなたはよっぽどの変人だ!
よくこのタイトルで読もうと思いましたね!まだ決めてないけど。
まぁ、もし何かの間違いでこの作品を読んでしまった方がいましたら
なんかコメントでもください。なんなら「話が分かりにくい」とか「キャラがブレブレ」とかのド正論でもいいです。多分めっちゃいい顔しながらありがとう!って言うと思います。
以上きっと読まれることの無い作品のあとがきに10分の使うバカがお送りしました。
追記:今プレビューで自分のあとがき読んできたんですけど、なんか僕銀魂好きな痛いオタク女子みたいなこと書いてますね。一応訂正しておきますが僕は銀魂好きな痛いオタク男子です。女子が男子になるだけで銀魂と銀魂ファンに申し訳なくなるくらい酷い文字列になるんですね。新発見です。




