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ガバチャー奮闘記  作者: 高橋太郎
幼馴染み
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「まあ、貴君がどういう意図で僕に(から)んできたかは分かりませんが、魔道院を敵に回したことだけはお忘れなく。僕自身は貴君に対し思うところはありませんが、今年は七大名家直系の方が例年に比べて数多(かずおお)く入学しております。この場合の問題は、カノー家の姫君が入学した事。僕と同じく、魔道院と関わりのある家の姫君が入学しているのです。間違いなく、彼の家の手の者は学園に入り込んでいると考えるべきでしょう。あなたの失態(しったい)は、僕に喧嘩(けんか)を売ったことよりも、七大名家直系の方々が入学している年に魔道士相手に喧嘩を売ろうとした事実です。今一度言いますが、僕はなかったこととして(あつか)いますが、七大名家や魔道院がそれをどう考えるかは別問題です。早めに対処しておくことをお(すす)めします。魔道院に対して家を通じて無知に関する謝罪をすれば最低限の致命傷で住むはずです。そこからは貴君の努力次第ですので悪しからず」

 かなりいらん事まで(しゃべ)った気がしますけど、流石に何のフォローも無しに立ち去るのは気が(とが)めまくったので、僕の判断で説明しても良さそうなことは一方的に通告します。

 立ち去ろうと歩き始めてふと気が付きます。

「ああ、そうだ。このことを貴君が御友人たちに話すか話さないかの判断はお任せします。あのケブレスの直系の方から逃げ出さなかった貴君の胆力(たんりょく)に敬意を表してのことです」

 まあ、実際のところは逃げたくても逃げられなかっただけかも知れませんが、一応意識を保った

ままこの場に残っているのは事実ですからね、敬意に表しますよ。

 いや、本当に。僕だって許されるならば逃げ出しますよ。

 こっちのことを何も知らないと判断していたら、その場からすーっといなくなっていましたよ。

 間違いなく、僕のことを把握していた上で、心を(のぞ)かれているのですから、布石を打ってからでないと後が怖い。

 その場から立ち去りながら、師匠が言っていた読心術封じを上手く扱えていたのか不安になりながらも、原作知識による僕と同じ学年になる七大名家直系の人物が何人いるかを思い起こします。

 先ずは勇者である王太子、当然ながらウェゲナーの後継者です。

 次に名ありモブであった我が幼馴染(おさななじ)み殿、カノーの姫君になります。

 そして、今さっき出会った他の七大名家絡みの人物が1組なのに対し、ただ一人だけ2組に在籍するケブレスの姫君、ワケあって男性と(しょう)していますが、原作設定集で明かされた設定通りなら姫君で間違いないはずです。

 直系は以上三人になります。

 他に出てくる聖女候補やら男友達たちは宗家ではあるが直系ではないという傍流(ぼうりゅう)ではないけど、みたいな立ち位置だったはず。要はまだ分家を与えられていない当主の弟の娘とか、当主の孫だが後継者以外の兄弟姉妹の子供とか、そんな感じです。

 ガチガチの当主の子供や兄弟姉妹というのは今挙げた三人だけとなります。

 意外と少ないと思われるでしょうが、物語のお約束より変なところにリアリティを追った設定というのが受けていたポイントの一つなので、プレイ動画を見ている頃はあまり気にしていませんでした。

 むしろ、七大名家からしか聖女が生まれないとしたら、その方がある意味で御都合主義が強すぎる感じしたでしょうからね。

 ちなみに、設定上ではケブレスの姫君は聖女候補になりますが、カノーの姫君はどう転んでも聖女候補にはなっていません。

 原作ゲームのシステム上の話ですが、主人公は勇者である王太子ではなく、英雄の介添人(かいぞえにん)とでも言うべき立場の下級貴族です。

 従って、聖女になるヒロインキャラは、主人公に選ばれなかったヒロインの中で最も聖女に適したステータスやスキル構成をしているキャラが選ばれました。

 そういう意味では、時報である姉弟子が時報にならなかった場合、聖女に選ばれた可能性が実は高かったのではないか、という考察があります。設定資料集でも、姉弟子だけは聖女候補ではなく人造聖女として記されています。多分、これは重要な違いなのではないかな、と推察する次第。

 ちなみに、ケブレスの姫君が原作に結局実装されなかった最大の理由は、1組のキャラ以外ヒロインにしなかったから、むしろできなかったというのが大きな理由でしょう。何せ、プレー(ごと)にキャラクターの行動AIががらりと変わるのです。他の組のキャラクターまでそのような制御をしたら、ソフトの負荷がとんでもないことになるのは素人でも想像が付きます。設定を変えない以上、1組に関係するキャラクター以外はすっぱり実装を(あきら)めたと考えて問題ないでしょう。

 まあ、それは原作の問題であり、今生(こんじょう)でもそうなるかは分からないのですけどね。

 一応、彼女は聖女候補である以上、何らかの条件が満たされれば聖女となり()るワケです。

 要は、彼女がメインストリームに関わるような人物になる可能性がある以上、僕はなるべくならお近づきになりたくない相手というわけですね。

 問題は、今の問答でおもしれえ男認定された疑惑があるんですよねえ。

 なんでかなあ、僕はそうならないように計画表(チャート)を作っているのに、どうして向こうから突っ込んでくるのかなあ。

 シェリーちゃん、もうちょっと頑張って僕を(まも)ろう?

 魔道士を護るのがカノーの仕事でしょ、仕事して?

続きはちと間が空くかも知れませぬ。

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