~プロローグ~
「グギャアアアアアァッ!!」
ドサッ
異形になった彼らは、息を引き取ったようだ。
───は、髪のリボンをほどき、後ろの人物を見つめる。
「師…範……」
ボロボロの彼女は、師範に近寄る。
そして、師範を抱き寄せ泣き出した。
「これで良かったのよね?!あたしは…あたしはただ!」
「これ以外に、道は無かったんだよ、イザベラ。」
彼は悲しみを押し殺すような声で言う。
そう言われると、イザベラと呼ばれた少女は師範を突き放し、睨みつけた。
イザベラの師範である彼は、泣きそうになりながら彼女に告げる。
「ここの世界には、三つの選択肢しかなかった。」
まただ、とイザベラは思った。
彼はまた、全てを自分で抱え込むのだ。
知っているくせに。
全部、知っているくせに!!!!
「イザベラ!次はどうにかしてみせるから!次こそは!」
師範のその言葉で、イザベラの怒りが頂点に達した。
彼女が叫ぶ。
「次って何よ!彼は死んだの!!次なんてないじゃない!!」
イザベラは顔を上げ、先程ほどいたリボンを叩きつけ、踏みつけた。
何度も、何度も、何度も。
「こんなもの!いらないわ!こんなもの!」
涙が零れ落ちるほどに、リボンもボロボロになる。
今のイザベラは、───が残したリボン以に八つ当たりするしかなかった。
そうでもしなければ、どうにかなってしまいそうだったから。
「なんで…これが平和だっていうの…?」
怒り疲れたのか、イザベラは泣き崩れた。
泣き崩れるイザベラと対象的に、彼は立ち上がる。
次の瞬間、彼はイザベラの喉に剣を突き刺した。
「ぐっ?!し、師範…?なんで…!!」
「次こそは、皆を救うから。待っててくれないか。」
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