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”善と悪”みたいに相反するものはカッコイイ

 ――――真実を語ろう。



「……改めて聞こうか。あなた、名前は?」



 誠実であり、かつ不幸であった少年の出来事だ。



「俺の名前は――――」




 彼――――絶賛全身を縛られ中の彼を襲ったのは、俗に言う秘密結社の一員だった。



「そう、でもね、知らない人に対して本名を教えるのはよくないわ?」


「は? 頭湧いてんのかビッチ――――ごふぅっごめんなさい蹴らないでごはぁっ」


 その秘密結社の目的は『各世界にいる主人公を支援し、必要なら教育する』こと。


「有名な映画や漫画でも言うでしょ。名前は魂とつながっているとかどうとか。でも私達の理屈はこう――――本名、つまり真名っていうのはマナに通じるの。それを知られれば自らの特技特徴その他すべてを知られて、利用されることだってあるの。だから私たちはそれぞれ名前を隠す。あなたもそうするべきね。でもまったく関係ない名前もダメよ。それじゃ意味がないからね」


 しかし、秘密結社と言ってみたものの、なんてことはない、ただの有志による集団だ。


「まあそうねぇ……。あなたの名前から推察して、さらに一般的な名前にするべきね。少なくともここでは自然に浸透するでしょう」


 人数も規模ももはや計り知れない。決まったリーダーもいない。能力も出で立ちもそれぞれ違う。


「これからは『リュウ』と名乗りなさいな。格闘センスはあるみたいだし、ぴったりでしょう」


「ピッタリもなにも、そのままだろうそれ。元の名前から違いがないみたいだが?」


 この場、現時点にいるのは数人ほどだ。だが、それだけでも成し遂げるだろう、ただ1人の主人公の物語を――。


「とにかく、これからよろしくね、リュウ。ようこそ、我らが――――」


 物語の舞台、その中心、その名も――――、


「――――――『必要悪の学び舎』へ」

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