幼なじみとは?
ここからかなり1話が短くなります。
「そういえば今日ね、久しぶりにきかれたよ?『なんであんたたちって友達なの?』って。」
そんなことをさやが唐突に言ったのは屋上でお昼を食べていた時だった。
「ああー。昔はしつこいくらいきかれたよな。」
「そうそう。あんまり共通点を見いだせないって言われてたなー。」
ひろとかずが便乗した。確かにパッと見共通点は見いだせない。
「私たちの方がききたいくらいだよね。気がついたら一緒にいたし。」
「ね。そういえばさー、そういう時ってどうやってかわしてたっけ?きかれるの久しぶりすぎて忘れててさ。」
さやがなおの言葉に同意しつつ、疑問を投げかけてきた。
「棚橋 慧、中沢 宙、桜井 和、村田 直、松方 紗。」
僕は1人ずつ指さしていった。
「『名字2文字、名前1文字、加えて名前の読みが2文字だったから、似てるねって所からだよ。』って昔は言ってたよ。小学生くらいならそれで納得しちゃうから。」
「あーそうだったね。さっすがけい、よく覚えてるぅ~。」
さやが僕に向かって笑顔で言った。
「そういやさー、ひろ。お前の脇に置いてあるヤツってアエか」
かずがそう言いながら、ひろの脇に置いてあるものを指した。ただかずはご飯を食べながら言ったため、『アレ』が『アエ』になっている。意味は伝わるけど、何も食べながら言わなくても・・。
「え、ああ、コレか?まあ、そうなんだろうな。」
ひろは全然気にしていないようで、それを空に向かってかかげ眺めた。
「なんだ?そのテキトーな答え方。」
かずはひろの言葉に呆れた。
「しゃーねぇーだろ。さっきここに来る途中でもらったばっかで読んでねぇーんだよ。」
「ひろはモテるねー。ラブレターなんかもらっちゃって。」
さやがニヤニヤしながらからかう。
「うっせーな。つうかお前らだって人のこと言えないだろ。特にかずとなおはつきあってること知られてんのにそれでも告られてるだろうが。」
「私を巻き込まないでよ。私、ひろに何にも言ってないのに。」
なおがむくれながら言った。
「そ、そういうお前ら3人はどうなんだよ。今、卒業前のかけこみでかなりの数から告られてんだろ。なのに全部フって回って。誰かとつきあう気ないのかよ。」
「うあ・・とばっちり。かず、いくら照れ隠しだからって僕まで引き込まなくてもいいでしょう?そもそも恋ってイマイチわかんないし。」
僕はさらっとウソをつく。
「じゃ、じゃあ、さやはどうなんだよ。女子だし恋バナとか好きだろ?」
だけど、そんなこと誰も気づかない。
「え、私!?」
さやはかずの言葉に慌てた。
「や、やっぱりつきあうなら好きな人とがいいし。そ、それよりさ、その手紙読まなくていいの?ひろ。」
「・・ああ、そうだな。」
僕はあきらかにごまかしたのに気づいたが、ひろは気づかなかったみたいで手紙を読み始めた。
「・・『放課後、体育館裏に来てください。』だとよ。ってわけで今日は一緒に帰れねぇーな。」
「あ、うん、おっけー。」
さやが残念そうな顔を一瞬だけして明るく返す。
「そろそろ教室に戻ろっか。」
なおの提案に全員がうなずいた。
「じゃあ、またあとで。」
「うん、またね。」
定期的にするつもりでしたが、早く上げたくなってしまいました。




