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付き合うことになるなんて聞いてない!7/7

届いた動画を恐る恐る見ると、制服姿のお兄ちゃんが映っていた。


良かった。入院中の私の姿でも映ってたらどうしようかと思った。


「まず皆さんにお願いがあるのですが、今後一切唯花に質問したりと迷惑をかけないことを約束してください」


この一言から、動画は始まっていた。


「付き合ってるってどういうことなの?」「義理とはいえ兄妹でしょ?」というざわめきが聞こえてきたので、なんとなく察しがついた。


お兄ちゃんが私と付き合ってるって公表した後の様子だろう。


「じゃあ質問なんですけどぉ、付き合ってるってどういうことですかぁ?兄妹ってあり得なくないですかぁ?」


一番に手を上げて質問したのは、お兄ちゃんの一番近くにいた女の人だった。


「兄妹とはいえ、義理なので。問題ないと思いますけど」


「けどぉ。一緒に住んでる二人が付き合うって問題だと思うんですけどぉ」


「じゃあシェアハウスしている人たちが付き合うのも問題だというのですか?俺たちもそう変わりませんよ」


確かにまぁ、シェアハウスみたいなものだけれども。


「そもそも、今回の件は、俺が唯花にお願いしたんです。付き合ってくださいって」


この時点ではお願いされてないというか、今日も別にお願いされてないというか。


「唯花のことが好きなんです。だから、大切にしたいんです」


そう言って微笑んだお兄ちゃんの笑顔で動画は終わっていた。


確かに悶える。


他人事だったら萌えてるところだ。


でもこれは私の問題なわけで。


「明日学校に行きたくなさすぎる・・・・・・」


あと一週間くらい追加で入院したい気分だった。


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