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羅針盤と自由な19歳  作者: 大輔
2/2

1話

やっとプロローグ的なものが終わりそう・・・です。


 大神隠しにあった人間は、全員もれなくこの世界のチュートリアルを受けた。

チュートリアルを受けた場所、そしてそれを行った者の事を誰も覚えてはいない。しかしなぜかチュートリアルで教えられたことは鮮明に覚えていた。

 ソチュートリアルで最初に行われた事、それは謝罪だった。


「初めに平和に暮らしていた君達を、突然この世界へ招いた事、深く謝罪する。」


声だけの謝罪、そこに本当に申し訳ないと思う気持ち無いように聞こえた。


「さぁ、本格的な説明に入る前に挨拶だ、私はこの世界のゲームマスター、気軽にマスターと呼んでくれ。基本的にこの世界で行われるゲームは全て私が管理する事になるので、話す機会は多いとおもうぞ。」


冷淡とも、無感情ともとれる声だった。


「さて、ではこの世界の大まかな説明をする。まずこの世界では、君達が以前生活していた世界とは違い特別な力が働いている、君達の世界ではーー奇跡、魔法に例えられる力だ。そしてこの世界に招かれた2526009808人の一人一人に、その奇跡が与えられる、まぁ力の大きさに違いはあるがね。」


言葉に少しの笑みを混ぜてソレは言った。


「それでね、その奇跡ーー力を君達に与えて私が何をさせたいかと言うとね。」


含む笑みを大きくしながら


「戦って欲しいんだ、命と奇跡を賭けて、それを私は観戦したいんだ。理由は退屈しのぎだがね、この世界にはずっと何もなかった、永遠とも思える時間を過ごしたよ、退屈、なんてもんじゃなかった。だから私は考えた。この世界に何もないならーー違う世界から持って来ればいいと、そして招いたのが君達さ、この世界の奇跡を持つにふさわしい生命体・・・人間だ。」


まるでオモチャを与えられた子供のような声だった。


「そうゆう事だ、それで、だ。まずは仲間を作りたまえ、共に戦う、仲間をね。一人で戦うのは心細いだろう?皆で戦えば怖くないし、見ていてそっちの方が楽しいからね。リーダーには力の強いものを選べばいい。」


一息ついて、ソレは言った。


「ざっくり説明したがこれで大丈夫だろう?細かい説明は面倒だからやらないがね、では行きたまえ。

この世界で奇跡を賭けてーー戦いの世界へ。」


意識は、そこで途切れる。






「こんなもんか・・・?」

見つめていた紙から目を離し、一息つく。なんとなくここへ来たときの事を思い出し、覚えている限りの情報を書き綴っていたのだが・・・。

「俺文章力なかったのな・・・。」

改めて読み直すとそう思わざるを得なかった。

「まぁいいか・・・誰が見るわけでもないしな・・・はぁ・・・。」

そこで座っていたソファに寝そべろうとしてーー

寝そべろうとして

思い出した。

「あ!!!!!!!!」

跳ね起きる、文字通りだった。

「やっべぇ今日最強さんたちに呼ばれてたんだったクソッ!」

言いながらドアを乱暴にあけ、ゲートまで走る。

「絶対怒られるよなぁ・・・約束三時間前・・・。」

アウトだった、とゆうかチェンジだった。

「とにかく急ぐしかねぇか・・・!」




こうして|天津時政≪あまつときまさ≫は、ようやく「終」の集まる部屋へ向かいだした。





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