ep.1 入学式、だと…!?
初めましてになりますね。夜桜と申します。
まあ、初作品ということで温かい目で見守っていただければ幸いです。
では、地獄の生活を楽しんで。
ここは、地獄。
生前悪事を働いた者が集う、死後の世界。
その者達の裁きが行われ、毎日が阿鼻叫喚…
と、いうわけでもない。
言うても、案外平和で、悲鳴も大して聞こえてはこない。
血とかも見ることの方が珍し……たまに、腕とかは飛んでくるが。
「おらお前ら退けやぁぁぁぁぁぁ!!」
……あと、こう言う輩もたまにいる。
でも、基本的には平和なのだ。基本的には………
……頭が、痛くなってきた……
『2時間前』
「ここが…私立、ヘルプリズン学園…」
この地獄の土地の4分の1を占めると言われている、最高峰の学校の前に、私、エストラスは佇んでいた。
私立ヘルプリズン学園。
悪魔の通う学園の中でも最高峰と呼ばれている、超エリート校である。
私はその学園に今年から入学するエリート…とはお世辞にも言えない悪魔。
で!も!この学園で!私は!エリートになるんだ!!
「今朝の占い一位だったし、幸先いいかも゛っ」
…ん?何が起きた??
吹っ飛ばされ…た?んだよね??
…いや、誰に!?
「ぁ、すみません。注意力散漫でした。」
そうして私に手を差し伸べる1人の青年…
誰やねんこいつ。急に他悪魔のこと吹き飛ばしやがって。
「あ、いえこちらこそ…」
あー悪い癖が出てる。明らかに私悪くないのに...
一言くらい文句言って...!
「あ、あの!!...あれ?」
ど、何処行った...?こっちに有無を言わさず去っていったぞ...?
...やっぱり、幸先悪いかも...
で、入学式に至るわけだ。
基本的には平和。私は確かにそう言った。
前言撤回。平和もクソもあったもんじゃあない。
ああ...結局、昔の二の舞いになるだけなのか...
誰が壇上に上がっても騒々しい...これが、日常になるのか...
ほら、なんか偉いであろう人が壇上に立っても騒々しさは変わんない。どうしようもないな...
壇上の方が口を開いた。何かを話すのだろう。
そして、次の瞬間。
「少し、静かにしてくれると嬉しいかな」
マイクを使ってても聞こえるはずのない状況で、確かに声が響いた。
澄んだ、通りのいい声だったと思う。
その声が聞こえた瞬間、場にいる全員が息を呑み、静まり返った。
「ふふ、ありがとうね。改めて、入学おめでとう」
圧がある訳では無い。魔力量が莫大な訳では無い。
なのに、この声に耳を貸してしまうのだ。
どんな悪魔なのか、甚だ気になり、悪い目を凝らして顔を見た。
...整った顔をしている。好青年と言わざるを得ない感じだ。
「自分は、この学校の生徒会長の、ラプラスだよ」
のほほんとした穏やかな声。その声で紡がれる言葉に会場がざわつく。
生徒会長。それは、この学園最強の称号と言っても過言ではない。
別に、生徒会長がいることに驚いているのではない。
あの穏やかな青年が、魔力による圧もない青年が、最強ということに驚いているのだ。
「この式が終わったら、多分クラスメイトと顔合わせがあると思うから、親睦を...あれ、ない?あ、明日なんだ。そっか〜...」
...やっぱり、ポンコツかもしれない。隣にいる人の方が優秀かも...
「それじゃあ、ここで式を終わろうかな。みんな、お疲れ様」
...えー、そんなこんなで、入学式は終わった。
「っは〜...疲れたー...」
式が終わって、学内のカフェで一息ついていた。
うむ、ここのコーヒー美味しい。
「雰囲気もいいし、入り浸ろうか......ん?」
あれ、生徒会長の...ラプラス会長だっけ。誰かを探している...?
「っとー...確かここに...あ、いたいた」
あ、見つかったっぽい。良かった良かった...うんうん、こっちに向かって来ているけど...
...ちょっと待ってこっち見てない?てか、私のこと見てない!?
いや、いやいやいや!!初対面ですらないよ!?話したこともないよ!?だかr
「エストラスさん...だったかな。少しいいかな?」
はい終わったー。絶対私なんかやらかしたー。
...あれ、なんで名前を...と、とりあえず返事だ!
「あ、はい、構いませんけど...」
「ありがとうね。じゃあ、単刀直入に聞くよ。君...生徒会に興味はあるかい?」
いかがだったろうか。
これからも期待していただけたら幸いです。




