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ノブリコブリが来た  作者: pon
1-3章
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vs.コンコツド

押されたスイッチはすぐには何のワナかわかりませんでした。しかし、コンコツドが家から出ると同時にノブリには分かりました。

コンコツド側には変わりは無く、ノブリとコブリの上からゴゴゴゴゴと大きな音が聞こえたからです。

ノブリが一人でハンターをしている時にそのワナを壊した事があったから見抜けたのでした。

ワナの名前は大落石のワナ。獲物の上から大きな石を落とし頭に当ててダメージを与えるものでした。


ノブリは見抜いた瞬間に闘気を出し、剣をクロスに斬り、真上に斬撃を繰り出します。

交差された斬撃は大落石を砕きます。


ズーンと、辺りに落ちる割れた石はワナ作りの道具に落ちたりしコンコツドを怒らせました。


「俺の遊びを邪魔する奴は嫌い!道具も壊れたし、もう許さない!!」

と、茶色い体を赤くしてノブリに襲いかかります。


ノブリは軽いステップと剣と盾でコンコツドの攻撃を防いでいきます。

そして、そのスキにコブリが炎の魔法を唱え始めます。


コブリの周りにみるみると大きい火の玉が3つでき、

「ノブリー!」

と、合図を送ります。


ノブリはその合図を受け取り、剣でコンコツドの攻撃をさばき、距離を近づいて盾でコンコツドを押し出し、コンコツドの体勢を少し崩します。

その瞬間をコブリは逃さず、炎の玉をコンコツドに向かって放つのでした。


炎の玉は、赤く光る体表を持つコンコツドに直撃し、連続で当たり燃やし続けます。


「ムオ~ッ 熱~い!!」

と、バタバタとその場で暴れて自分に当たった炎を消そうとするコンコツドは、

「もうダメだ…お前達…キライ…」

と、炎が消えてプスンと体から煙が出ます。


口からも煙を吐き、ぐったりします。

そのスキにノブリとコブリに抵抗すること無く縄で縛られるのでした。


「コンコツド!!もう夢見の園を痛めつけるの辞めろよな!」

と、ノブリが説教をしてもコンコツドはプスンプスンと目をバツにして煙を吐きだすのでした。


そしてノブリとコブリは伝書鳩さんを呼び、コンコツド捕まえたと、ヤチオーカ村に手紙を飛ばすのでした。


程なくして手紙を受け取ったヤチオーカ村の人々は喜びます。

急いで夢見の園の復旧に村人を送り、コンコツドと捉えらていた山チューをハンター協会に引き渡すのでした。


ノブリとコブリもお互いに、

「良かったな」

「良かったね」

と、嬉しそうにするのでした。



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