vs.山チュー
村人からの情報収集の結果、山チューは郷土品のフルトック石を狙っていて、明日開く採掘場は第2採掘場との事です。
宝石の元なのでハンターリストに載っている者が来た場合は採掘場を閉めて対応しているとの事。
そして山チューはまだフルトック石を1個も手に入れていない。
一番重要な情報として、山チューはやけに動くスピードが速かったとの事でした。
コンコツドについてはワナを作る罠師であることが分かりました。
「ウーン、明日は心を引き締めてかからないといけないかもな、コブリ」
「ウン。スピードは要注意だね、ノブリ」
と、ノブリとコブリは声を掛け合い明日に備えて就寝するのでした。
次の日、ノブリとコブリが朝を迎えて第2採掘場に向かおうとすると、ヤキタが宿屋に走って来ます。
「大変です!山チューが採掘場に現れて暴れています!ハンターのお二人、今すぐ第2採掘場に!!」
急いで第2採掘場に向かうとヤチオーカ村の村人達を相手に山チューが暴れています。
中には怪我をしている者も出ている様です。
「早くフルトック石を出すチュー!!」
「そこまでだ山チュー!」
「またお前らかチュー!!とことんやってやるチュー!」
ノブリとコブリが村人の前に立ち、山チューとの戦闘が始まります。
山チューは足首にスピードの上がる装備をつけていて、動きを捉えにくいうえに目で追うのも大変です。
ノブリとコブリの二人は二手に別れて魔法と剣さばきで対応します。
山チューは二手に別れられて手数が必要になり少し困っています。
しかし、ノブリとコブリも山チューの素早さに大魔法や必殺剣を出しにくく決め手に欠けます。
そこでコブリが
「ここは陣形を取ろうね、ノブリ!」
「陣形!?おう!」
と、声で対応し挟みうちを出来る様に横に広く並び、山チューを迎え撃ちます。
効果は抜群でノブリかコブリに背中を捉えられてしまう山チューは素早さだけでは勝ち目が無くなりギブアップします。
「ギ、ギブアップだチュー…」
二人は陣形を取って戦えるようになりこの闘いで少し成長したみたいです。