夢見の園
ヤチオーカ村に着いて、伝書鳩さんは伝書鳩の仲間の元へと帰ります。
そして次にヤチオーカ村のハンター掲示板を見たノブリとコブリはビックリします。
それもそのはず、この前四国で捕まえた山チューが掲示板に載っていたからです。
山チューの得意技が脱獄とはいえ、九州にまで来ているのにはビックリするものがあったのです。
「困ったなー。ハンターリストに載っているコンコツドは強いらしいし、山チューは俺達にしつこくしてくるだろうし」
「どうしようね、ノブリ」
「まずは山チューを捕まえよう」
「それと、このコンコツドは皆の大事にしている夢見の園って所を荒らしているらしいよ」
「本当だなー。山チューは郷土品のフルトック石って宝石の元を狙うだろうしな」
「急ごう、ノブリ」
「おう」
そう言ってハンター協会の屋敷に向かい、山チュー討伐依頼とコンコツド討伐依頼を請け負い、二人は夢見の園へ村の代表者のヤキタと見に行くのでした。
そこは、ヤチオーカ村から2キロ程離れた土地にありました。
夢見の園は圧倒的で、チューリップの花と周りを囲む色とりどりのパンジーが目の前に一杯植えられており、その景色は夢の様でした。
その素敵な景色を壊すコンコツドは許せません。
ヤキタは言います。
「この夢見の園を遠方から観に来てくれる人達は沢山いるんです。普通に栽培するのも一手間いります。そして、とにかくこの景色を破壊するコンコツドは村人も私も許してません」
「荒らされた所に、チューリップやパンジーを植え直すのも大変なんです。どうかノブリさん、コブリさんお願いします。」
と、ヤキタは二人に頭を下げます。
「任しといてね」
と、コブリが返事をし、ノブリは村に帰ってから山チューとコンコツドの事を聞いて回るのでした。