表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ノブリコブリが来た  作者: pon
1-3章
1/37

エビン城と山チュー

「これかよエビン城って。意外と近いな。ちょっと戦う前に腹ごしらえしよう」

「うーし、エネルギー充填といこう」

…ムシャムシャバリバリ。

「おにぎり旨ぇなコブリ」

「美味しいねぇノブリ」

二人が城の近くにある切り株で昼食を食べているといい匂いが辺りに漂います。水筒に入れていたコーンスープをコップに注ぐとフワァーと美味しいコーンスープの匂いが漂っていきます。

「チュー!!」

「あっ山チュー!」

ゴクン。

「ムリムリ、食べきろうぜコブリ」

ムシャムシャズズー、ゴクン!

「プハーッ」

「お前達、よくもこんな所で美味しそうな昼食を食べやがったな!!」

「山チュー!そんな事よりもミレンつぼを割りにくるのやめろよな!」

「今日も許さないからな!ギルドにも連絡したし、又やっつけてやるよな!」

「何をー!俺を倒してもエビン城の城主様、ミラド大王はミレンつぼでもうけるんだ!」

「ウーン…。さては山チュー、お前達ミレンつぼを全部割らずに横流ししているなぁ!」

「よし!山チューお仕置き!無駄話は嫌い!」

「ウルセぇ。新しい装備を手に入れた俺は前より強いんだチュー。のしてやるチュー!!」

「言っとくけど俺達、前は呪文とか使ってないからな!」

「…ウルセぇ!!問題無用ッチュ!!」


ノブリが山チューの初手を片手で防いでコブリが呪文を唱えます。

ノブリとコブリの連携で山チューは防戦一方です。城の前で闘いが行われているので城の中から誰かがノブリコブリ達の様子を覗いています。


新しい装備の山チューはそれなりに手強かったみたいですが、呪文と攻撃をしのぎきれず山チューはもう降参です。


「ギ、ギブアップだチュー…」

「ふんっ!悪さばっかりして!ハンターの指名書、貼っといてやる」

「よし、さすがコブリ!本気だしたらわけないのな!」

「早く、そのミラド大王ってのも倒しちゃおう!」

「おう!!」


山チューを縄でしばって、あっというまにエビン城の鍵を山チューから取り上げたノブリとコブリ。ノブリは言います。

「コブリー。山チューとの闘いの最中、城から覗いている奴がおったんよ。結構強いっぽいから用心な!」

「ウゾ!?最悪じゃん!!」

「ひとまずヤークドックに…伝書鳩さんを飛ばして…と」


以下 ギルド様へ

山チュー捕まえた

エビン城の前の切り株で捕獲

更なる敵ミラド大王も討伐予定


と…伝書鳩さんにお願いしノブリとコブリはエビン城に鍵を使って入っていきます。後ろ手に縛られた山チューは

「チキショー…」

と、ポツリとこぼして二人が城に入るのを眺めるしかありませんでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ