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インターミッション:チビ猫、飼い主はお父さんなのか、お母さんなのかを問いかける

 楽しい『こどものひ』のおいわいをおえた、そのばんのこと。

 チビは、ヒロさんにたずねました。


「ねえねえ、ヒロさん。

 ヒロさんは、チビにとって、おとうさんなの? それとも、おかあさんなの?」

「えっ?」


 とつぜんのしつもんで、目をぱちくりさせるヒロさんに、チビはいっしょうけんめい、せつめいします。 


 チビには、ねこのおとうさんとおかあさんがいます。

 でも、育てのおやは、ヒロさんです。

 ちっちゃなあかちゃんのころには、ミルクをのませて、あったかくしてくれて。

 もうすこしおおきくなってからは、おいしいごはんをくれて。

 さわっていいもの、あぶないもの、トイレのしかた、それにいろいろ。

 たくさんのことを、やさしく、おしえてくれて。

 もちろん、いつもいっぱい、なでなでして、あそんでくれる……

『にんげんのおとうさんで、おかあさん』というひとが、ヒロさんなのです。


「だからね、ヒロさんはおとこのひとだけど、おかあさんでもあるなあって。

 あのね、すこししたら、母の日でしょ?

 おかあさんに、カーネーション、つくってあげたいけれど……

 ヒロさんにも、あげていいのかなって」


 あんまりにもかわいい、そのことばに、ヒロさんはうるうるしちゃいます!


「ありがとう、チビ。

 そうだね、僕は男だから、おとうさん、なのかもだけど……

 チビが、おかあさんって思ってくれてるなら、よろこんでカーネーション、うけとるよ。

 もちろん、父の日のおはなも、もらえるとうれしいな」


 だいすきなヒロさんの、やさしいこたえに、チビのおかおはぱあっと、あかるくなります。


「ありがと、ヒロさん!

 じゃあね、りょうほう!

 りょうほう、もらって!

 チビね、母の日にカーネーション、父の日にばらをつくるの!

 はじめてだけど、がんばるね!」


 こうして、がんばりやさんのこねこは、またあたらしいもくひょうにむかって、動きはじめるのでした。


こねこさんが感謝のおはなをくれるとか……

一体前世でどんな功徳を積めばそんな幸せイベントに遭遇できるのでしょう……

否、猫様はいらしてくださるだけで幸せ。


次回『チビ猫、カーネーションの花びらを作る』5/11投稿予定です!

とんでもなくむずかしそう、と思ってたらやっぱり難しかったのですが、チビはさくさくこなします。

どうぞ、お楽しみに!

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