チビ猫、こいのぼり、にゃん……? をつくる(後)
おひるやすみをおえたら、いよいよここからが本番です。
『もよう』と『ほんたい』に、それぞれのようそをくっつけて……
きれいにおれまがり、きれいにくみあわせられるようにします。
『もよう』には、『ほんたい』とおなしばしょに、折れ目になる辺を、ついかして……
『ほんたい』には、『もよう』のかたちの、あなをあけるのです。
『ほんたい』と、『もよう』を、それぞれコピペ。
あたらしいほうは『ほんたい・かたぬきよう』『もよう・かたぬきよう』と命名します。
ここで一度、バックアップをとります。
そして、べんりアドオンをいれます。
その名も『Intersection (交差)』。
メッシュとメッシュのまじわったとこに、頂点を作ってくれる、すっごいアドオンです。
(参考:ろれむいぷさむ - Extreme Lorem Ipsum - さん
[Blender]メッシュの交点に簡単にVertexを作るアドオン
https://ameblo.jp/niveuscornix/entry-11539660996.html
)
これをつかうと、かしわもちのはっぱづくりでこつこつ、こまかくやったカット作業が……
つまり、はっぱの『ぎざ』や『ようみゃく』についかのカットを、ひとつひとつ、いれていたとこが、ばしっといっぱつ (……ほぼほぼ)でできるようになるのです!
さっそく、『もよう』に辺をついかするのを、やってみます。
まず、『もよう』と『ほんたい・かたぬきよう』だけが、表示されてるようにします。
そして『ほんたい・かたぬきよう』の、長い辺たちを選び、垂直に――Z方向にぐっと『押し出し』ます。
すると、辺たちがもりあがって、面ができてくるので……
『もよう』をつらぬいて、すこしよゆうがあるあんばいまで、ずずいとのばします。
そしたら、オブジェクトモードにきりかえ。
オブジェクトを『ほんたい・かたぬきよう』『もよう』のじゅんで、ふたつとも選択して……
うえのメニューの『オブジェクト』>Intersectとすすめると、ちいさないたがでてくるので……
うえふたつにチェックをいれて、OKをぽちり。
すると、『もよう』に、あたらしい頂点と、辺がついかされます。
もちろん、『ほんたい・かたぬきよう』でつくった面で、つらぬいたところにです。
うれしいけれど、まだ、あんしんしてはいけません。
この頂点と辺は、まだ『そこにある』だけ。
もともとの『もよう』としっかりくっつけて、クロスする辺も、分割しなければなりません。
さいわい、いま追加された頂点と辺は、オレンジ色。つまり選択されてます。
インターセクションのはたらきで、モードも編集モードに変えてもらってますので、『辺と面を分割(Split Edges & Faces)』をやりましょう。
『自動マージ(Auto Merge)』・『辺と面を分割(Split Edges & Faces)』をオンに。
そして、えらばれしものたちを『ゼロ距離移動』。
キーボードでGX0エンターと順に押せば完了です。
(順に、「移動してね」「X軸ね」「きょりは0で」「ヨロシク!」といういみになります。Xの部分は、YでもZでも、どれでもいいです)
(参考:
reflectorange.net さん Blender: 辺が重なっている場所に頂点を追加する方法
https://reflectorange.net/archives/240.html#index_id2)
念のため、そのあたりの辺をぽちぽちしてみて、分割されてるのを確かめました。
ちゃんとできてみたいなので、またバックアップ。
つぎは、『本体』に『もよう』のかたちのあなをあけます。
『本体』『もよう・かたぬきよう』だけを表示。
『もよう・かたぬきよう』をZマイナス方向に『押し出し』。
オブジェクトモードにかえて、『もよう・かたぬきよう』全体を、すこしZ+方向に移動します。
『ほんたい』をぐっと、つらぬくようにしたら……
『ほんたい』に、モディファイア『ブーリアン』『差分』をつけます。
もちろん、対象は『もよう・かたぬきよう』。
このとき『正確』だとぜんぶきえちゃうので、『高速』にします。
『ほんたい』にオレンジの線が増えてますが、これはよけいな辺なので、『ブーリアン』適用後に消します。
さて、ここまでできたらいよいよ、『もよう』『ほんたい』を統合。
オブジェクト原点をワールド原点に戻し、カーブをまたつけてみます。
よし、いいかんじ!
めとうろこの間、うろことしっぽもようのあいだに、いろわけ用の辺をナイフで入れて、黒と白のマテリアルをつけます。
うろこの線の色は、ごーじゃすなきんいろに。
『ミラー』をつけて、できばえをたしかめて……
これでよし。『カーブ』を適用します。
そうしちゃえばもう、こわいものはありません。
すきないちと、かたむきにあわせて、バランスを修正。
大きさがきまったら、1m半径の10角円を、こいのぼりと同じ長さに押し出して、内向きに反転したものを……
99.9%に収縮し、しろいマテリアルをつけて、うちはりにします。
これで、おおきい『まごい』のできあがりです!
ためしにおんせんにおいてみると、もうほとんど直さなくってよさそうなできです。
ここから、にゃんたまちゃんをどう、からめていくのでしょうか?
チビの目は、いたずらっぽくきらきらしています。
どうやら、すごいなにかをかんがえているようです。
よくじつできあがったのは、なんとも自由なデザインの、かざりでした。