表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/335

チビ猫、かしわもちにゃんたちをつくる(後)~最終調整から配置まで

 さあ、つぎはおおづめ。『ぎざ』のカットです。

 まず、『ぎざ』『ぎざそこ』がふれているところの、頂点のかずをあわせます。

『はさき』『つけね』のとなりのぎざのところ、かずがちがうのです。

(『ぎざそこ』は、まんなかにひとつ、ちょうてんがあるのですが、『ぎざ』にはありません)


 ここをそのままにすると、くるっとしたとき、まがりかたがずれて、そこにあながあいてしまいます。

 そのため、その『ぎざ』の『底』をふたつに割ります。

 辺をえらんで、右クリックして、『細分化』。

 これを、うらぶん、おもてぶん、両方やります。

(これはこれだけでばしょがあってたので、調整はしませんでした)



 ではいよいよ、ほんかくてきに、『ぎざ』にカットをいれます!

 ようみゃくの時と同じように、『ぎざそこ』のヨコのせんの高さにあわせて、きっていくのです。


 と、いっても、ぜんぶじゃなくていいのです。

 だいたい、『はさき』のとなり、『つけね』のとなりふたつが、ユニティにいれたときにみえなくなるポイントなので、とりあえずは、そこをやります。


 セッティングは、『ぎざそこ』を細分化したときと、ほぼほぼおなじです。

『自動マージ(Auto Merge)』という機能で、『辺と面を分割(Split Edges & Faces)』をオンに。

 スナップ機能をオンに、対象は、『頂点』にします。

 表示形式は、ワイヤーフレーム、いったくです!


 ひとつわすれちゃいけないのは……

 この時点で『ぎざそこ』と『ぎざ』を統合。

 頂点をぜんぶ選んでMをおし、『マージ>距離で』をやっておくこと。

 距離は、はっぱのあつみよりうすい、0.0001がいいでしょう。

 これをやっとかないと、へんな線がはいって、けせなくなることがあります。


 ぐるーっとまわしてみて、モデルがこわれてない(あつみがなくなってるとか、カーブがくずれてたり、どっかあながあいてないかとか)ことをかくにんしたら、いよいよカットかいしです!



 さいしょに『はさき』のとなりの表がわで、やってみます。

 さっき、細分化でふやした点 (点Aとよびましょう)のとこから、X軸方向に、頂点をおしだし。


 点Aをドラッグでぐっとつかんだまま、Eキーをおして、まっすぐマウスを『ぎざ』のへりまでのばしてくと……

 航路のいちばん近くの頂点に、すいよせられます。

 トランスフォームのとこのZをみて0なら、ただしいほうの点を選べてるので、すなおにそこでクリック。


 そうしたら、Y軸方向にも、おなじようにおしだしをやります。

挿絵(By みてみん)


 ねんのため、ちゃんとできてるか、かくにんします。

 オブジェクトモード・マテリアルビューにきりかえて、いまやったとこに、オレンジの線がはいってないかをみます。

 万一できてたら、ざんねんですが、しっぱいです。

 原因は、ほぼほぼ重複頂点ですので……

 いまつくった辺はけして、もういちど 頂点をぜんぶ選んでMをおし、『マージ>距離で』をやって、リトライです。

 それでもだめな場合は、はじまりとおわりの点、それぞれのところで『マージ>距離(0.0001)』をやると、だいじょうぶになるでしょう。

挿絵(By みてみん)

緊張の一瞬。いまやったとこに、オレンジの線が増えてなければOK


 そのつぎには、葉脈をやったときみたく、『ぎざそこ』のよこの折れ目になっているとこの点から、押し出しをします。

挿絵(By みてみん)

 このときだいじなのは、側脈をギリギリよけれるラインをひくこと。

『ぎざそこ』の折れ目とはちょっと角度がかわっちゃいますけど、そこはOKとします。


 おもてがおわったら、うらもやります。

 おしだして、トランスフォームのとこのZをみて-0.0005なら、ただしいほうの点を選べてるので、すなおにそこでクリック、をくりかえします。

 ポイントは、おもてで押し出し先になった頂点の、真下の頂点を、おしだしさきにすることです。

 透過をオンオフして、たしかめます。

挿絵(By みてみん)

実は慣れたら透過ONのがやりやすいです。


 そうしたらおなじように『つけね』のすぐとなりのも、やってみましょう。

 こっちは、さっきふやした点 (点A’とよびましょう)からのおしだしだけで、だいじょうぶみたい。さくさくっとやってしまいます。

挿絵(By みてみん)


 これができたら、さらにそのとなりのぎざも。

 こんどは、ぎざそこのなかから、さんかくのめんをつきぬけてぎざのさきまでぐっとひっぱります。

 これも、うらおもてやります。

挿絵(By みてみん)

内側から引っ張るパターン


 こうして『はさき』のとなり、『つけね』のとなりふたつを、うらおもてやったら……

 ミラーモディファイア→適用で、はんたいがわもそろえて、おしまいです。

挿絵(By みてみん)


 こうして『ぎざ』も分割できたら、マテリアルを整理し、正しくつけなおして、バックアップ。

 ぜんぶのパーツを『統合』し、にゃんたまちゃんをくるみにいきます。


 ここはじつは、かなりかんたんです。

 さくらもちにゃんのファイルを、コピペしてきて……

 かしわのはっぱをコピペて、さくらのはっぱのあるとこにおいて……

 はっぱ変形用のカーブを適用、調整すれば、できちゃいます!


 ここで便利なのがアドオン『Copy Global Transform』です。

 編集>プレファレンス>アドオンからさがしだして、有効化すると……

挿絵(By みてみん)


 オブジェクトモードのときに、右のたてほそメニューに『アニメーション』というのがふえるので、ここをクリック。

 でてきたメニュー板のボタンをぽちぽちするだけで、位置とかをクリック四回でまるっとコピーできます!

挿絵(By みてみん)


 さくらのはっぱをぽちっとして『コピー』ボタンをぽちり。

 つぎにかしわのはっぱをぽちっとして『貼り付け』ボタンをぽちり。

 するとかしわのはっぱが、さくらのはっぱとおなじ位置にきます。

 ありがたいことに、縮尺も、回転もおんなじになっています。


 大きさを、さくらのはっぱとだいたい、あわせたら……

 カーブモディファイアをつけ、はっぱ変形用のカーブを対象にします。

 すると、はっぱのおもてがわがそとむきになって、くるり。

『みそあん』しようで、つつまれました。


 カーブを編集モードで変形して、ちょっと平らに。

 かしわもちらしくちょうせいしたら……

 にゃんたまちゃんを、ちょっとみそいろにして、『みそあんにゃん』のできあがりです!

挿絵(By みてみん)


 ファイルを保存、いつものようにユニティのプロジェクトフォルダにぽん。

 シーンにおいて、ちょうせいします。


 そこまでできたら、『あずきあんにゃん』はらくらく。 

『みそあんにゃん』をファイルごとコピペしたら……

 はっぱを回転して、うらおもてを逆に。

 にゃんたまちゃんのいろは、まっしろにして、できあがり。

 ユニティにいれて、ちょうせいしたら、ミッションコンプリートです!

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)


 参考:

しぐにゃもブログさん 【Blender3.1】Copy Global Transformの使い方

https://signyamo.blog/blender3-1_copy-global-transform/

『Copy Global Transform』べんりです!!

ユニティでは『トランスフォームをコピー・貼り付け』に毎度お世話になっているので、これがBlenderでもできるのはうれしいの一言です。アドオン作者様に大感謝でございます。

ユニティでいうと『空の親を作る』も神……ときりがなくなるのでこのへんで。


次回はようやくエッセイパート。

『日向、分割っぷりがゆるいからっていいもんじゃないと知る』4/29投稿予定です。

どうぞ、お楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ