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チビ猫、うさたまちゃんをしまいたくなくなる

 そのよくじつ。

 ヒロさんがかいしゃにいってから、マリーさんは『おもいだした!』というかんじで、ぽんっとてをうちました。


「おおそうにゃ!

 にゃあ、ミーコ。

『オレンジデー』にはなんか、ヒロさんにプレゼントするのかにゃ?」

「ぬ?『オレンジデー』とはなんにゃ、マリー?」

「にゅふふふ。

『知らざあ言って、聞かせやしょう』にゃ~!

『オレンジデー』とは、バレンタインとホワイトデーで想いを通じた恋人たちが……

 オレンジや、オレンジのスイーツや、オレンジなグッズをおくりあって、愛をたしかなものにする日にゃあ~!」


 どうやらミーコさんは、『オレンジデー』をしらなかったみたい。

 マリーさんは、どどんとみえをきって、かいせつします。


「もちろん『バレンタインまえからすでに両想いだったカッポウ』とかがそれしても、大いに大いにいいのだにゃ!

 せっかくヒロさんとの長い長い『両かたおもい』がみのったんにゃあ。

 このさいラブラブなイベントは、あまさずまんきつしとくといいのにゃ!

 ……ミーコはマリーさんの、だいじなマブダチにゃ。

 そのしあわせは、できるかぎり、おうえんしてやりたいのにゃ」

「マリー……!!」


 ミーコさんは、かんげきでうるうるしてしまいます。


「すでによさげなショップも、いくつかピックアップしてあるにゃ。

 さっそくいっしょにいってみるにゃ~!」

「ちょっとまつのにゃ。

 チビはいかないのかにゃ?」


 ここは、えんぎのしどころです!

 チビは『なにくわぬかお』で、こういいました。


「チビ、おるすばんしてる!

 だいじょぶ、たまには『おとなじょし』どうし、ゆっくりしてきて。

 そのあいだ、チビはさぎょう、すすめたいから!」

「チビどの……『おとなじょし』なんてことばを、もうおぼえたのかにゃあ。

 ほんとに、どんどん成長していかれるにゃあ……」


 マリーさんは、えんぎ半分、ほんき半分で、きゅっとめがしらをおさえます。

 ミーコさんはというと、ほんとうにかんしんしたようで、うんうんとうなずきます。


「そういやチビは、きょねんのいまごろはもう、ひとりでおるすばんができていたんだっけにゃ。

 そうだにゃ。それじゃあ、お言葉に甘えるかにゃ。

 なんかあったらメールしておくれにゃ。すぐにかえるからにゃ。

 おみやげも、楽しみにしててにゃ!」

「うん!

 たのしんできてね、おねえちゃんたち!」


 そういうチビの、かわいらしいえがおに……

『おとにゃじょし』ふたりは、すっかりメロメロになっちゃうのでした。



 さて、ヒロさんもミーコさんもいなくなったところで、チビはすばやく『しこみ』をします。

 まず、マリーさんがひそかに用意しておいてくれた『あれ』と『これ』を、『それ』と『それ2』のなかにかくします。

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)



『あれ』と『これ』は、ヒエラルキーウィンドウのなかで、ばしょを変えます。

 ずっとうえのほうにおいてある『だいじなもの』のなかに、そうっとかくしておきました。

挿絵(By みてみん)


 あとは、ほんばんのワールドアップロードの前に、そっと『それ』と『それ2』のタグを変更して、『Editor Only』にしておけば……

 かくされた『あれ』と『これ』が、ワールドアップロードしたあとにだけ、みえるようになります。


 ラッキーなことに、ことしの『オレンジデー』はにちようび。

 ヒロさんのおしごとはおやすみなので、いっしょにそろって、サプライズを見てもらえます。

 それをかんがえると、チビはわくわく、ニコニコです!


 けれどウキウキのじゅんびタイムは、これでおしまい。

 ここであんまりじかんをかけてると、ミーコさんが帰ってきたとき『あやしいな』と思われちゃいます。

 だからチビは、ぱぱっとつぎへ。

 まんかいだったおはなのえだを、いくつかさしかえて、『八分咲き』に、かえていきます。

挿絵(By みてみん)


 タワーがすんだら、おんせんのぶん。

 ちょっぴりさみしいけれど、だいじょうぶ。

 これまでつくってきたえだは、ぜーんぶ、のこしてあります。

 その気になればまた、いつだって、えだいっぱいのピンクのお花をみることができるのです。

挿絵(By みてみん)


 えだがすんだら、おつぎは、かわいらしいイースターエッグたちをしまいます。

 でもその手は、とちゅうでふっと、とまってしまいました。

 いっぱいくろうして、じぶんでつくった『うさたまちゃん』たち。

 なんだか、しまいたくありません。


 ほんとうは、『おひにゃさま』のときにも、そう思ったものですが……

『おひなさまをいつまでもだしておくと、そこのうちのおんなのこが、なかなかおよめにいけなくなっちゃう』

 そうきいたことのあるチビは、ミーコおねえちゃんがヒロさんのおよめさんになれなくなったらたいへん! と、いそいでしまったのです。

 でも、うさちゃんのおきものに、そんないいつたえは、なかったはず!


 そこまでかんがえて、チビはひらめきました。

 おひにゃさまにも、きものをきがえてもらって……

 おててにもっているものをかえてしまえば、もう、ふつうのおにんぎょうです。

 なくなく、しまわなくっても、いいのです!


 もちものをいろいろかえて、ながくかざれる、おにんぎょう。

 それはとってもいいものに、チビにはおもえました。

 よーし、あしたから、やってみよう!

 チビがにこにこと、けついをかためたところで、ミーコさんとマリーさんがかえってきたのでした。


さくらもちの葉っぱのつくりかたの検証が昨日やっっっっと終わった……

調査からはじまってえんえん七日間かかりました、えーんえーん。

すみません、オヤジギャグいいたくなる病の発作が。


次回はそんなわけで調査パート。

『チビ猫、さくらもちの葉とオレンジについて調べる』4/9投稿です!


次回より4/15まで、チビパートがつづく予定です。

かなりガチにさくらもちの葉に取り組んでます。

しかしそればっかというのもアレですので……

4/11にはチビパート(『チビ猫、さくらもちの葉っぱをつくりはじめる』)と、エッセイパート(『日向、デフォルメになやむ』)とを投稿いたします。

どうぞよろしくお付き合いくださいませ!

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