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こねこのチビの『島管理にゃん』ものがたり~ストレイキャット・ツリータワーを育てよう!@Cluster World~  作者: 日向 るきあ
第二十八章 チビ猫、五つを上限にしてみることにする

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チビ猫、5月のファーム計画を考える

この章では、5月のアップデート

『立夏(こどもの日&春土用明け)』

『母の日みたび』

竹笋生たけのこしょうず~初夏のお花摘み開始』

『追憶の回廊23-秋まつりRe』


 についてまとめる予定です。


 三月、そして四月は『時間とのたたかい』だったといっても、いいすぎではないでしょう。

 どうやっても、いちぶのファームが、一日おくれてしまい……

 そのぶん、またつぎのアップデートでも、一日ぶん、遅れが出て……

 ということが、ずっとつづいていました。


 がんばりやのチビは、なんとかしようとふんとうしましたが、なかなかうまくいかないもの。

 ごようのある日もありましたし、おいしゃさんにいく日もだいじです。

 そんなこんなでけっきょく、できるところはまにあわせ、あとは一日くらいおくれてのアップデート、というかたちになってしまったのでした。


 それでもめげずに、毎回、つぎこそは! とがんばってきましたが……

 五月はさらに、たくさんの野菜たちが育つとき。

 作業量はむしろ、一段とふえる予定です。


 このままじゃだめだ!

 そうかんじたのは、チビだけではないようで……

 つぎの全体ミャーティングは、だれからともなく、まえだおしで行うことになったのでした。



 あつまったみんなをまえに、チビはぺこんとあたまをさげました。


「このことでは、みんなにいっぱいいっぱい、がんばってもらっているし……

 しんぱいさせちゃってるし、くろうもさせてしまってます。

 ごめんなさい。

 チビがむちゃ、しちゃったから。

 だから、もっと『こんぽんてき』なかいけつを、したいです。

 どうか、みなさんのおちえを、かしてください!」


 ちいさなこねこが、いっしょうけんめいにチャレンジをして……

 それでもうまく、いかなくって。

 そのくろうを、『みんなじぶんの、いたらなさのせい』なんて、あやまるすがたをみると、むねがいたみます。


 さいしょにうごいたのは、いつもおっとりのんびりのマリーさん。

 チビのとなりにすわっていたマリーさんは、ちいさなからだを『もふっ』とだきしめてあげて、こうなぐさめます。


「しゃあないにゃ~。

 これは、しゃあないことにゃあ。

 だって、ファームつくるのなんて、はじめてなのにゃ。

 チビどのだけじゃなくって、マリーさんもミーコも、みーんなはじめてなのにゃ。

 だから、わるいってったら、みんなわるいし……

 じっさいのとこは、だーれもわるくなんか、ないのですにゃあ」


 びんわんまねーじゃー・ミーコさんもいいました。


「そのとおりにゃ。

 われらはみんな、がんばった。

 そりゃードチャクソがんばったし、くろうもしたけれど、それはけっしていやなこととかじゃなかったにゃ。

 だから、もうしわけなくなんかないのにゃ。

 気にやむことは、なんもないにゃ!」


 そうよ、そうだよと同意する、やさしい声たちにはげまされて……

 チビは、ありがとうと、笑顔をとりもどしたのでした。



「でもじっさい、どこに手をつけようにゃ?」


 しばらく声をかけあって、みんなが元気になったあと……

 さいしょに本題をきりだしたのはひにゃさんでした。


「自分でいうのもにゃんだけど、3Dモデルまわりについちゃ、もんだいにゃ~とおもうにゃ。

 チビちゃんもずいぶんうでをあげたから、いちから作っても、そこまで時間はかからにゃいにゃ。

 逆にアセットをお借りしてきても、作物のばあい、なんらかの手を入れる必要があることがほとんどにゃ。

 具体的には、FBXデータを取り込んで、メッシュをパーツごとに分離したり、マテリアルや、テクスチャを調整したりにゃ。

 そんなわけで3Dモデルについては、いますでに、最短時間でまわせてるといえるにゃ」


 ちょっととぼけているけれど、きりこむときは意外とするどい『れきせんのBlenderにゃんこ』のことばに、すっとみんなの意識がきりかわります。


「ギミックについても、ほぼほぼパターンはでてしまってますからにゃあ。

 あと作るとしたら『芽かき』くらいで、それだって収穫としてできちゃいますにゃ。

 そもそも基本的なとこは、すでに収穫ギミックでできていて……

 あとはそれを、ひろげただけといっていいのですにゃ」


 つづいて発言したのは、『グルメ関連においては神にゃんこ』なギミックたんとう・マリーさんです。


「問題があるとしたら……

 やっぱり数が多いと、時間も比例してかかってくる、てとこですかにゃ。

 Clusterならではの仕様は、ワールドで動かさないとわからないこともあるし……

 書き換えやチェックは、毎回全部に必要ですからにゃあ」


 さのあとそっと手を挙げたのは、ゆうしゅうなテストプレーチームの一角、ヒロさんです。


「あのっ。

 テストプレー、僕らのかえりを待ってもらってるのも、ひとつの原因かなって……

 あっいや、おとうさんは悪くないんです!

 ただ、僕の職場は、届け出れば、時差出勤ができるので……

 もちろんそれでミーさんを早く起こすのは申し訳ないから、朝のしたくは、僕がやるから大丈夫です!」

「ヒロさん……!」


 なんだかチビなみにけなげにみえてしまうヒロさんですが……

 ミーさんことミーコさんが、ぺしっとつっこみをいれます。


「にゃにをいってるにゃ。

 一時間早く行って、一時間早く帰ってくるということは。

 一時間早く起きて、一時間早く寝るということにゃ。

 なんっのもんだいもないにゃ。

 つまり朝のしたくのしんぱいは、しないでいいにゃ。

 そのときはひきつづき、ワガハイがしたくをするにゃ!」


 そしてどどんとむねをはり、たのもしい一言をくれます。


「お~」

「お~」

「なんかここだけなつがきたにゃあ~」

「おうにゃ、うらやましがるといいのにゃ!」


 真っ赤になっちゃうヒロさんと、さらに胸をはるミーコさん。

 そこへわらいながら、チビのおかあさんがこえをかけます。

 

「はいはい、みなさん。

 わたしたちからも、いいかしら。

 ここはおもいきって、おしごとのかずをおさえてみたらどうかしら。

 それは、いろいろできたほうが、たのしいけれど……

 それでも多いときは、これまでにやってなかったこととか、さいばいがはじまったものとかを、優先するの。

 いろいろもろもろあわせて、各ファームとりあえず、5つをマックスに。

 それなら、もうすこしだけ、楽になるんじゃないかしら?」


 チビのおとうさんとおかあさんは、通じ合ったようすでにっこり、ほほえみあいます。


「うにゅう……なんかここだけ、春がきたのにゃ」


 おもわずつぶやくミーコさんに、みんなにゃははと、明るい笑い声をあげたのでした。


次回は『チビ猫、青空にこいのぼりをはためかす!』5/5投稿予定です。

同日ワールドアップデート予定です。

あわせてどうぞ、お楽しみに!

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