チビ猫、5月のファーム計画を考える
この章では、5月のアップデート
『立夏(こどもの日&春土用明け)』
『母の日みたび』
『竹笋生~初夏のお花摘み開始』
『追憶の回廊23-秋まつりRe』
についてまとめる予定です。
三月、そして四月は『時間とのたたかい』だったといっても、いいすぎではないでしょう。
どうやっても、いちぶのファームが、一日おくれてしまい……
そのぶん、またつぎのアップデートでも、一日ぶん、遅れが出て……
ということが、ずっとつづいていました。
がんばりやのチビは、なんとかしようとふんとうしましたが、なかなかうまくいかないもの。
ごようのある日もありましたし、おいしゃさんにいく日もだいじです。
そんなこんなでけっきょく、できるところはまにあわせ、あとは一日くらいおくれてのアップデート、というかたちになってしまったのでした。
それでもめげずに、毎回、つぎこそは! とがんばってきましたが……
五月はさらに、たくさんの野菜たちが育つとき。
作業量はむしろ、一段とふえる予定です。
このままじゃだめだ!
そうかんじたのは、チビだけではないようで……
つぎの全体ミャーティングは、だれからともなく、まえだおしで行うことになったのでした。
あつまったみんなをまえに、チビはぺこんとあたまをさげました。
「このことでは、みんなにいっぱいいっぱい、がんばってもらっているし……
しんぱいさせちゃってるし、くろうもさせてしまってます。
ごめんなさい。
チビがむちゃ、しちゃったから。
だから、もっと『こんぽんてき』なかいけつを、したいです。
どうか、みなさんのおちえを、かしてください!」
ちいさなこねこが、いっしょうけんめいにチャレンジをして……
それでもうまく、いかなくって。
そのくろうを、『みんなじぶんの、いたらなさのせい』なんて、あやまるすがたをみると、むねがいたみます。
さいしょにうごいたのは、いつもおっとりのんびりのマリーさん。
チビのとなりにすわっていたマリーさんは、ちいさなからだを『もふっ』とだきしめてあげて、こうなぐさめます。
「しゃあないにゃ~。
これは、しゃあないことにゃあ。
だって、ファームつくるのなんて、はじめてなのにゃ。
チビどのだけじゃなくって、マリーさんもミーコも、みーんなはじめてなのにゃ。
だから、わるいってったら、みんなわるいし……
じっさいのとこは、だーれもわるくなんか、ないのですにゃあ」
びんわんまねーじゃー・ミーコさんもいいました。
「そのとおりにゃ。
われらはみんな、がんばった。
そりゃードチャクソがんばったし、くろうもしたけれど、それはけっしていやなこととかじゃなかったにゃ。
だから、もうしわけなくなんかないのにゃ。
気にやむことは、なんもないにゃ!」
そうよ、そうだよと同意する、やさしい声たちにはげまされて……
チビは、ありがとうと、笑顔をとりもどしたのでした。
「でもじっさい、どこに手をつけようにゃ?」
しばらく声をかけあって、みんなが元気になったあと……
さいしょに本題をきりだしたのはひにゃさんでした。
「自分でいうのもにゃんだけど、3Dモデルまわりについちゃ、もんだいにゃ~とおもうにゃ。
チビちゃんもずいぶんうでをあげたから、いちから作っても、そこまで時間はかからにゃいにゃ。
逆にアセットをお借りしてきても、作物のばあい、なんらかの手を入れる必要があることがほとんどにゃ。
具体的には、FBXデータを取り込んで、メッシュをパーツごとに分離したり、マテリアルや、テクスチャを調整したりにゃ。
そんなわけで3Dモデルについては、いますでに、最短時間でまわせてるといえるにゃ」
ちょっととぼけているけれど、きりこむときは意外とするどい『れきせんのBlenderにゃんこ』のことばに、すっとみんなの意識がきりかわります。
「ギミックについても、ほぼほぼパターンはでてしまってますからにゃあ。
あと作るとしたら『芽かき』くらいで、それだって収穫としてできちゃいますにゃ。
そもそも基本的なとこは、すでに収穫ギミックでできていて……
あとはそれを、ひろげただけといっていいのですにゃ」
つづいて発言したのは、『グルメ関連においては神にゃんこ』なギミックたんとう・マリーさんです。
「問題があるとしたら……
やっぱり数が多いと、時間も比例してかかってくる、てとこですかにゃ。
Clusterならではの仕様は、ワールドで動かさないとわからないこともあるし……
書き換えやチェックは、毎回全部に必要ですからにゃあ」
さのあとそっと手を挙げたのは、ゆうしゅうなテストプレーチームの一角、ヒロさんです。
「あのっ。
テストプレー、僕らのかえりを待ってもらってるのも、ひとつの原因かなって……
あっいや、おとうさんは悪くないんです!
ただ、僕の職場は、届け出れば、時差出勤ができるので……
もちろんそれでミーさんを早く起こすのは申し訳ないから、朝のしたくは、僕がやるから大丈夫です!」
「ヒロさん……!」
なんだかチビなみにけなげにみえてしまうヒロさんですが……
ミーさんことミーコさんが、ぺしっとつっこみをいれます。
「にゃにをいってるにゃ。
一時間早く行って、一時間早く帰ってくるということは。
一時間早く起きて、一時間早く寝るということにゃ。
なんっのもんだいもないにゃ。
つまり朝のしたくのしんぱいは、しないでいいにゃ。
そのときはひきつづき、ワガハイがしたくをするにゃ!」
そしてどどんとむねをはり、たのもしい一言をくれます。
「お~」
「お~」
「なんかここだけなつがきたにゃあ~」
「おうにゃ、うらやましがるといいのにゃ!」
真っ赤になっちゃうヒロさんと、さらに胸をはるミーコさん。
そこへわらいながら、チビのおかあさんがこえをかけます。
「はいはい、みなさん。
わたしたちからも、いいかしら。
ここはおもいきって、おしごとのかずをおさえてみたらどうかしら。
それは、いろいろできたほうが、たのしいけれど……
それでも多いときは、これまでにやってなかったこととか、さいばいがはじまったものとかを、優先するの。
いろいろもろもろあわせて、各ファームとりあえず、5つをマックスに。
それなら、もうすこしだけ、楽になるんじゃないかしら?」
チビのおとうさんとおかあさんは、通じ合ったようすでにっこり、ほほえみあいます。
「うにゅう……なんかここだけ、春がきたのにゃ」
おもわずつぶやくミーコさんに、みんなにゃははと、明るい笑い声をあげたのでした。
次回は『チビ猫、青空にこいのぼりをはためかす!』5/5投稿予定です。
同日ワールドアップデート予定です。
あわせてどうぞ、お楽しみに!




