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インターミッション:チビ猫、まえだおしの夏にむけ気合を入れる

「それでは……

『夏祭り進行』開始前、確認ミャーティングをはじめるにゃ」


 ここは、いつものチビのおへや。

 チビ、ミーコさん、マリーさんとひにゃさんの四にゃんは、まーるく『くるまざ』ですわって、『作業班レベル確認ミャーティング』をはじめました。

 司会は、びんわんマネージャーの、ミーコさんです。


「みんなもはあくしているとおり、きたる八月のアップデートは、つめっつめのスケジュールになるにゃ。

『コフレ<としあけ>』8/1リリース。これはいいのにゃ。

 問題はそのあと。

『夏の夜空を彩る! キラキラの花火祭り!(立秋)Re』は8月7日。

『山の日アプデ!』8月11日。

『お盆』8月15日。

 日にちが祝日の関係で動かせない以上、できることは『送り盆・迎え盆』の一本化。

 そして<としあけ>準備期間に、ほぼほぼすべてを終わらせるスピード感での、前だおし進行となるにゃ」


 そのことばにみんなが、うんうんとうなずきます。

 これがとてもたいへんなことは、わかっています。

 だからみんな、しんけんなおかおです。


「前々回コフレから、カジノもメンツに加わっているにゃ。

 今回からは、VIPルームもにゃ。

 コフレばんカジノには『本体へのコインひきつぎ』ギミックをいれる予定。

 理想としては、次の<としあけ>コフレから入れられることにゃけど……

 これはきびしいならば、あとあとつっこんでもいいものにゃ。

 現ワールドでの最終ラインは、『山の日』の『うさたまちゃんワールド』独立。

 これをまにあわせるのに必要なら、ほかの仕様をけずることも考えられるにゃ」

「えっと……

 たとえば、天空カフェのおやつしょうかん……とか?」


 チビがちっちゃな手をちっちゃくあげて、いいます。


「うみゅ。

 あれはなんだかんだで、そこそこの手間がかかるものにゃ。

 現状のだいたいで、二種切り替えセットを完全なものにするために、あしかけ二日。

 なおかつ、天空のおやつに関する新規フィードは、このところないにゃ。

 つまり、われわれはかわらず大好きにゃけど、チビの負担を考えるなら、優先度を一時的に下げてもやむなし、と判断できるものにゃ」

「うーん……そう、だよね。

 これは、あとからつけたしても、いいものだし。……

 22、23で、コフレようのファイルかくほして、天空おやついがいの、作業とチェックして。

 24で、天空いがいの、せつめいつくって。

 2526で、花火祭りのやたい、ひととおりじゅんびできたら、やることにしようかな。

 272829とさぎょうしても、8/1のコフレリリースまで、みっかあるから」


 そのくらいの時間があれば、チェックにしゃしん、説明を作っても、じゅうぶんよゆうがあります。

 もし、さくっとまるっとやめてしまうなら、よゆうはもっと、できるはずですが……

 チビはそんなこと、いいません。

 なぜかって?

 おやつがいっぱいでてくると、とってもよろこんでくれる仲間が、すぐそこにいるからです!


「にゃんか、お気をつかわせちゃったかもですにゃ~。

 だいじょぶですにゃ~。チビどのがわらってくれれば、マリーはそれだけで『にゃんせいまるもうけ』なのですにゃ~!」


 マリーさんは、そんなチビのきづかいを、わかっています。

 あたまをかきかき、さいごはぱあっとりょうてをひろげて、こういいます。

 ひにゃさん、ミーコさんもつづきます。


「それはひにゃさんも同感にゃ!」

「ワガハイもにゃ!」

「えへへ。みんなありがと!

 チビもみんなのこと、だいすき!

 だから、むちゃしないよう、がんばるね!」


 チビはてれながらも、ニコニコです。

 ねこたちはにくきゅうのおててで、『えいえいおー』となかよく、きあいをいれます!

 ほわほわのふんいきのなか、ミーコさんがはなしを先にすすめます。


「うれしくなったところで、かくにんをすすめるにゃ。

 やきそば、フランク、プレッツェルの屋台については実のところ、そう重い作業ではないにゃ。

 おかりできているアセットの屋台に、チャーハンのときつくった『りょうり召喚システム』をセット。お料理アセットを呼び出せば、やれてしまうにゃ。

 こんかいはむしろ、そこに『アルバイトシステム』をくわえるのがポイントにゃ。

 屋台の内側で召喚をポンすると……

 もしくは屋台の内側にいると、時間経過で所持金プラス。

 ただこれも、いまのチビならかんたんにできるレベルのギミックにゃ。マリーが代行しても、チビのしゅぎょうにししょうはないとこにゃ。

 コフレの作業がちょっとでもおしたら、えんりょなくマリーにたのむにゃ、チビ」

「はーい!」

「アイアイ、そのときはおまかせにゃー!」


 チビとマリーさんは、にこにことおへんじをします。

 もっともチビのおひげはぴんっぴん。

 多少の遅れなら、自分でやっちゃうつもり、まんまんです。

 でもそこのところは、くぎをさすまでもないでしょう。

 ミーコさんは、つぎのわだいにうつります。


「つぎに、たこやき調理ギミックについてにゃ。

 チビ、これのしようは、かたまってるのにゃ?」

「うん!

 あのね、おねえちゃんがいってくれたとおり、『ぽっこん』にすることにしたの。

 おっきなたこやきき、おいてね。

 ジャンプすると、ぽっこんぽっこんしてね、だんだんできてくの!

 ぜんぶおわると、できたたこやきがぽーんってでてくるの。

 おもいきって、おっきいやつだとたのしいかも!」


『ぽっこん』というのは……

 たこやきひとつひとつをうらっかえすのではなく……

 なんかのチカラで、いっきにぜんぶのたこやきがうらがえる、ゆめのシステムのことです。


 チビはそこにさらに、なんかおもしろいとこをくわえるつもりのようです。

 ひにゃさんがにゅふふとわらって、こういいます。


「チビちゃんのはっそうりょくは『さすチビ』にゃからにゃー。たのしみにゃー。

 てわけで、たこあしボイルのモデリングはひにゃさんにまかせてにゃ。

 きじのこんがりは、おかりしてるたこやきアセット様にあわせたいし、テクスチャをつかわせてもらうにゃ。

 まーたべるもんにゃし、マリーにチェックたのめるとありがたいんにゃが」

「がってんにゃ! グルメはマリーにおまかせにゃ~!」


 チビは今度は、どんなおもしろいギミックをつくるのでしょう?

 そこはこれからの、おたのしみです。


 さて、これでそろそろ、ぎだいものこり、はんぶんです。

 ミーコさんはひとくちむぎちゃをのむと、話を進めます。


「あと、おさえておくべきポイントはやはり『うさたまちゃんさがし』独立復活。

 そして花火まわりのいろいろ、『のりもの追加』をはじめとしたコイン払いコンテンツの追加、このみっつにゃ。

 まず『うさたまちゃんさがし』について。

 チビのがんばりのおかげで、『うさたまちゃんさがしゲーム』はカジノの目玉コンテンツになったといっていいにゃ。

 ありとなしで、カジノワールドの集客具合は一段階違ったからにゃ。

 そんなうさたまちゃんさがしの『るねっさんす』なんにゃ。

 できるなら『ただ右から左に移植しただけ』なんて思われないよう、しっかりとやっていきたいところにゃ」

「うん!」


 チビはいきごみます。

 じつのところ、『うさたまちゃんさがし』をおやすみしたことで、カジノワールドのお客さんの数は、はっきりとへってしまっていました。

 そのひとたちが、うさたまちゃんさがしワールドにまたきてくれるかは、正直なところわかりません。

 それでも、チビはすすむときめました。

 そもそも、期間限定のはずのものなのです。けじめは、ちゃんとつけなきゃです!

 ファイトにみちたそのようすを確認して、ミーコさんはさきをつづけます。


「ついで、アプデ『花火祭り』での、花火まわり。

 カジノの自動打ち上げ花火。これはもう、つくったものを置くだけにゃからだいじょうぶにゃ。

 もんだいは、ひみつきちの花火シミュレーションスタジオ。

 『花火をだすブロックを配置して、発火させる』というアナログシミュレーターを作るとこにゃ。

 あらかじめ、ゆるい感じの予告にしてあるから、無理ならあとにまわすことをわすれずにゃ?

 これは今後、『山の日』にカジノワールドに輸入予定ではあるけれど、さいあく、そこでもだいじょぶなんにゃからにゃ。」

「えっと、はい!」


 そう、花火シミュレータースタジオは、ミーコさんのアドバイスで、あらかじめ『できるようがんばる』くらいの、ゆるーい予告にしてあったのです。

 つまりこれは、チビにむけた『むりはだめにゃ?』ということです。

『くぎをさされた』チビは、ちょっとどきっとして、おへんじします。


「『のりもの追加』もにゃ。

 こっちはそもそもまだ予告もしてないから、状況をみて、実行するかをきめてくにゃ。

 かくにんするポイントは、いじょうかにゃ。

 くれぐれもみんな、むりだけはしないようににゃ。

 ほかになんか、かくにんとか、いいたいことはあるかにゃ?」


 はいはいと、さんにゃんがてをあげます。

 ねこたちのかわいいミャーティングはそうして、もうあとちょっと、つづいたのでした。


次回は『日向、アセットのリストアップに悩む』7/27投稿予定です!

どうぞ、お楽しみに!

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