チビ猫、のっかれる虹のスロープをつくる
「うーん、ぜんぜんうまく、かたちあわない……。」
チビの虹改良は、かんじんのところで、いきづまってしまったみたいです。
まず、もとのカーブをりったいてきにして、そこに『グラデーションテクスチャ』をつかって、まるくにじのいろをつけてみたのですけど……
どうにも、いろとかたちが、うまくかみあいません。
そうだんをうけたひにゃさんは、チビのつくったにじをじっと見て、「ああ」とひとつうなずきます。
「チビちゃん。このにじ、カーブで自由にかたちつくったやつにゃ?」
「うん。これにあわせるの、やってみたけど、うまくいかなくって……」
「なるほど、そうにゃあ……。
ぶっちゃけたはなし、さきに単純なかたちのやつでシェーダーやって……
それからカタチ変えるってほうがぜんぜん、カンタンなんにゃ」
「そっか……そっか!
ありがとひにゃさん、これ、やっぱつくりなおしてみる!」
それからチビがとったほうほうは、ひにゃさんのそうぞうのナナメうえをいってました。
まず、円をだして、面をはり……
そこに、テクスチャでにじいろをだします。
位置を、マッピングであわせて……
グラデーションテクスチャ・球状で、まーるくいろがつくようにして……
カラーランプで、それぞれのいろのふとさをていねいに調整して、きれいなにじいろのわっかをつくります。
そのあと、まんなかの部分を、くりぬきます。
『面をさしこみ』で、くりぬきたい部分をあたらしい面にしちゃって、それを削除するのです。
その状態で、テクスチャベイクからの、『画像を保存』。
できあがった画像を、画像テクスチャとして貼り付けたら……
さらに、オートミラーで半分に。
これを、上下にふたつかさねて、おもてめんをそれぞれ、うえとしたにむけさせて……
ふたつを、ひとつのメッシュとして『統合』。
外側の辺をぐるっとループ選択して、ブリッジでつなぎます。
ユニティにいれて、大きさなどもあわせたら、きれいなにじのはしができました。
押したらぴょんっとてっぺんにワープできるしかけも、つけちゃいます。
「お、おお……
いや、こういう方法もあるんだにゃ。
うん、たしかにきれいに半円にしたり、いろいろおまけつけたりするなら、このほうがいいかもにゃ」
「ひにゃさんは、どうやってつくってたの?」
「ひにゃさんはにゃ……
まずソリッド化した平面ににじいろつけて、
それを円カーブと拡縮つかってぐるっとまげて、つくってたにゃ」
さくさくと、見ている前で作ってくれました。
「す、すごい、すごーい!!」
「えへへへ、どうもどうもにゃ~」
そのあざやかさに、チビははくしゅはくしゅ!
ひにゃさんはへにゃっと笑って、てれちゃいます。
「おお、そうそう。
チビちゃん、このスロープってとびだしぼうしのかべ、つくるかにゃ?」
「あ! そうだった。
わすれちゃうとこだった。ありがと、ひにゃさん!」
チビはにじのスロープをかいぞうして、コースアウトぼうしようのかべをつくりたします。
このまんまのかたちだと、ちょっとあそびにくいので……
ユニティにいれてから、壁だけいいかんじにサイズ調整で変形して、おじゃまになりにくいようにととのえました。
「おおー!
きれいにできたにゃ、チビちゃん!」
「うん!
ありがとひにゃさん、やっぱつくりなおしてみてよかった!
えへへ、のっかれるにじ、やっとできた。
うれしいなあ、うれしいなあ♪」
チビはごきげんで、なんどものぼったり、かけおりたり。
リアルのすべりだいみたく、すわってつるーん、とすべるようにはなってませんけど……
ぴょんぴょんジャンプしてのぼったり、ぽんぽんかけおりて泉にぱっしゃーん! とダイブすることはできます。
もっとうまくなったら、いつか、すわってつるーん、もやってみようっと!
できたてのにじスロープをたのしみつつも、そっとこころのめもちょうにかきしるした、チビなのでした。
次回は『チビ猫、ふしぎなあじさいスイーツをつくる』6/7投稿予定です。
明日6/6にワールドアップデート&リリース予定ですので、アドレスはそちらに貼らせていただきます。
あわせてどうぞ、お楽しみに!