チビ猫、カーネーションをリメイクする
ことしの母の日、そして父の日にむけて……
チビにはひとつ、やってみたいことがありました。
それは、お花をもっと、かるくすること。
母の日のカーネーションはまだいいのですけど、父の日のばらの花は、とても重くて……
タワーには2本、おんせんにはいちりん、咲かせるのがやっとでした。
だから今回は、もっとお花を軽く作って、もっとたくさん、さかせたいのです。
それに、はなびらのいろかえも……
せっかくシェーダーをおぼえたのだから、チャレンジしてみたいです。
だからまずは、カーネーションの花を、リメイクしてみることにしました!
モデルをかるくするには、いちにもににも、頂点の数をへらすことです。
そのため、かんぜんにモデリングしたはなびらではなくて……
まだ平面だったときのはなびらをスクショして、背景を透過にしてつくった画像を、平面にはって、つかいます。
(アドオン『画像を平面に』でインポートすると、できます)
たて方向に10のループカットをいれて、カーブでまるく、そらせます。
(ヨコ方向は、前も使わなかったから、入れないことにしました)
そしてそれを、配列をつかって、いつつくるっと、ならべます。
うーん、花びらのつけねのとこが、はみでておじゃまになってしまうようです。
チビはおもいきって、画像からその部分を削除することにしました。
今回は、とにかく、かるくしたいですし……
そのために、見えないところは、なるたけつくらないようにもしたかったので、ちょうどいいでしょう。
うらからみてもすけないよう、ソリッド化をつけてから、ユニティで確認。
でも、結果はかんばしくありませんでした。
「なんか、赤がくすんでる、かも……」
そう、ぱっとあかるい、初夏のおはなのかんじでは、なくなってしまってます。
かといって、ユニティのほうでむりに全体のいろをかえても、なんかいわかんがあります。
でも、だいじょうぶ。
こういうときのための、Blenderシェーダーエディターです!
チビはまず『RGB分離』ノードをだして……
はなびらの画像ノードから、カラー情報をそこにいれます。
そして『RGB分離』ノードから、R=赤の情報だけひっぱりだして、カラーランプへ。
カラーランプで、赤をあざやかな赤にかえます。
こうしてつくったビビッドな赤のカラーと、もとのがぞうからのカラーを、カラーミックスノードで合流。
『明るいほう』を指定して、白いとこは、白を優先してもらうようにします。
(しゃしんの下半分で、これをやってます)
これだけでももう、だいぶきれいなのですが……
ふちとかの強めの色がまるっときえちゃってるのがやっぱりもったいないので、そこをほしゅうします。
『テクスチャ座標』『グラデーションテクスチャ』『カラーランプ』『カラーミックス』とノードをよっつだします。
そして、じゅんに『オブジェクト』と『ベクトル』、『係数』と『係数』をつなぎ……
『カラーランプ』からだした『カラー』を、『カラーミックス』のAにいれます。
Bには、さっき『赤&白』を設定したカラーミックスからの結果をいれます。
こっちの設定は、『ミックス』にします。
そうしたら、『グラデーションテクスチャ』の設定を『球状』に。
『カラーランプ』の、カラーストップNo.0は濃い赤に、No.1はあかるい赤にして、左右にスライド。まんなかにまるくあかるい赤が、まわりに濃くて暗めの赤がくるようにします。
よし、これでOK!
さっそく、UV展開からの、テクスチャベイクで、テクスチャをつくってしまいました。
こうしてノードをくんでしまえば、べつのお色のはなびらも、カラーランプをいじれば、つくれるはず(トルコききょうを、やったときみたく)。
よしっと、おはなモデルづくりに、もどります。
前に気になってた、花びらどうしが同じ高さで重なってしまうのを、今回はちゃんと解決します。
編集モード、面編集モードで、はなびら(の画像をつけた平面)の面を全選択。
横がかたほう、ちょっと高くなるよう、回転させます。
座標系を『ノーマル』にすると、回転用ぐるぐるがいまの平面とあってくれるから、やりやすいです。
(カーブを使ってる宿命として、オブジェクトモードと編集モードで、むきがちがっちゃうから……
編集モードでちょっとうごかしたら、オブジェクトモードにかえて……
『どっちにうごかしたなら、やりたいほうこうにうごくかな?』と、さぐりだして、やらなきゃなのが、ちょっとむずかしいとこです)
オブジェクトモードにきりかえて、あんばいを確認。よし、ちゃんと上下にズレてるみたい。
ユニティにいれて、確認してみても、これならOK。
この一層をコピペして、ふやして、もっとまんなかのとこも、つくります。
まんなかほど、はなびらが立ってて……
ちょっと小さくもしなきゃなので、きょねんつくったカーネーションとくらべつつ、ちょうせい・ちょうせいです。
まえも、そうだったのですけれど……
おはなのねもとが、すかすかしてしまうので、たがいちがいに、花びらの層をかさねて、はなびらのかたむきやおおきさをかえて……と、工夫をかさねます。
まんなかのところは、きょねんのように、配列+エンプティコンボでくしゅっとつめます。
ことしはちゃんと、はじっこぶぶんのお色も出てくれました。
ずいぶんちょうせいして、ようやくできました。
(お花以外のとこは、まえのをつかっちゃいました)
がんばったかいあって、なんと容量は、4643KBから、1360KBに。
はなびらのテクスチャの22KBをたしても、1/4近くになりました。
ただ、チビとしては、ちょっとふまんがのこるみたい。
と、いうのは。
「なんかけっきょく、すっごく『ちからわざ』になっちゃったかんじで……
べんきょうになったのはいいけど、これでほんとにいい気がしないの。
はなびらのくるっとするのと、まるくならべるの、いっこの円カーブでやっちゃったからかなあ。
こんかいはもうつくっちゃったから、これでいくけど」
「チビちゃんはがんばりやだにゃ。
だいじょぶにゃ、そのきもちがあれば、もっともっとうまくなれるにゃ」
「ありがと、ひにゃさ……ふああ」
ニッコリ、えがおでこたえたチビだけど……
ふああ、とひとつ、おおあくび。
どうやらいっぱいがんばって、ねむくなっちゃったみたいです。
「ごめんね、チビちょっと、おひるねするね……
なにかあったら、おこし……すう」
おととしまでなら、その場でころっと『でんちぎれ』しちゃっていたチビですが、さすがにもう、それはないみたい。
ちゃんとじぶんで、ねこ用ベッドまであるいていって……
あっ、ちょっとおしいです。
あたまだけベッドにいれたかっこうで、すうすう寝はじめてしまいました。
チビはだいぶ、おおきくなったけれど……
こんなところはまだまだ、こねこです。
でも、いまはまだ、それでいいのです。
おねえちゃんたちはちからをあわせて、そうっとそうっと、チビをベッドにいれてあげます。
そうして、ふーか、ふーかとねむるむじゃきなすがたを、しずかにやさしく、みまもるのでした。
日向も絶賛ねむくてしゃーないです。ぜんぜんはかどりません。
ひそかにショッピングエリアもリリースしたかったけどむりぽ。
ともあれ次回は『チビ猫、あらたなカーネーションをとりどり咲かせる』5/11投稿予定です!
同日ワールドアプデもやってきます。
あわせてどうぞ、お楽しみに!