チビ猫、ベータ機能を使わない水しぶきにチャレンジする
2024.07.18
『まえまえからつけたかった、』がよけいにはいっていたのを削除いたしました。
7/7は日曜日。
ヒロさんのおしごとはおやすみだったので……
おひるすぎからみんなで、たなばたまつりの準備をしました。
チビも、小さなこねこにできるかぎりの、おてつだいをします。
かざりをくわえてきて、わたしたり……
したからみあげて、かざりのバランスをチェックしたり。
さいごに、それぞれのおねがいごとをかいた、たんざくをかざりました。
にんげんのすがたになれないチビのぶんは、ヒロさんがかわりに書いてくれます。
まあたらしい筆ペンを手にスタンバイしたヒロさんに、チビはこういいました。
「あのね、あのね。
チビのおねがいごとは……
『みんながげんきで、しあわせでありますように』!」
「えっ? それで、いいの?」
ヒロさんは目をぱちくり。
ミーコさんもこくびをかしげます。
「『ワールドづくりがうまくなりますように』とかじゃなくて、いいのにゃ?」
するとチビはにこにこわらって、くびをふりました。
「ううん。
それは、じぶんでがんばれば、いつかきっと、できるもの。
でも、みんながけがとか、びょうきとかしませんようにってのは、チビじゃできないし……。
それに、チビのいちばんのおねがいごとは、それだから!」
そんなやさしいことばをきくと、みんなそれだけでむねがぽかぽか、元気がわいてきてしまったのでした。
* * * * *
そのよくじつ。
チビは『海の日』のアップデートのじゅんびをはじめました。
だいたいのつくりかたは、こうです。
1.すいめんよりちょっとうえに、コライダーをつけたうすい板のオブジェクト(命名『しぶきめん』)をおく
2.そこにくると、水しぶきのエフェクト(命名『しぶき』)がしょうかんされる
まずは、『しぶき』をよういします。
『パーティクル』をおいて、うえむきにちっちゃくちゃぱちゃぱするよう、ととのえて……
自動できえていくように、アイテムタイマーと、アイテムデストロイのギミックもつけときます。
こんなふうにせっていして、いちおう、できあがり。
(生存期間のサイズは、チェックをいれただけ。レンダラーはもともとチェックがはいってたので、いじってません)
そうしたら、『しぶき』をいつでもしょうかんできるよう、プレハブ化します。
プロジェクトウィンドウ(……の、よういしたフォルダのなか)にぐぐっとドラッグアンドドロップすれば、OKです。
つぎに、それを召喚するための『しぶきめん』をつくります。
おおきさは、1m四方がいいかな?
チビアバターをおいてみると、うん、よさそうです。
そうときまれば……
『『しぶきめん』のコライダーにはいったら、『しぶき』をしょうかんするように』どんどん、ギミックをつけていきます。
もちろん『しぶきめん』もいっぱいおくのがきまってるので、プロジェクトウィンドウにドラッグアンドドロップで、プレハブ化します。
ためしにおいて、ぽんとふんでみたらこうなりました。
うん、これならいいでしょう。
ここまでじゅんびがととのえば、あとはみずのうえにおくだけです。
ユニティでは、数式を使ってオブジェクトをならべることができるので、いっぱいおくのも、らくらくです!
けれど、いったいいくつ、必要なのか……
ざっと計算してチビは、びっくりしてしまいました。
「えっと……しまのまえのあさせのとこだけでも、なんびゃっこかある……」
この調子で、ワールドの海ぜんぶにおいたら、どうなるでしょう。
これはさすがに、重すぎるはずです!
かんがえこむチビに、マリーさんが、そうっとていあんしてみます。
「ベータ機能、つかってみたらどうですかにゃ……?」
「うーん……うーん……
…………やっぱり、こわい、かも」
チビのこたえは、前にみずしぶきをつくることをはなしあったときと、かわりませんでした。
「ですよにゃあ……」
「はじめての『推し』のためにと、つくりだして……。
だいじに育ててるワールドだからにゃ。
しんちょうになるのは、むりないにゃ」
マリーさんもミーコさんも、うんうんとうなずきます。
もし、自分がだいじに作ったワールドや建築が、ダメになってしまったら……。
そのこわさを知るふたりは、チビに『それでも』とは、いえないのです。
やがて、ミーコさんがいいだします。
「島のまわりと、水中カフェいりぐち付近だけってのは、どうにゃ?
ぶっちゃけたハナシ、泳げるワールドならまだしも、水遊びするていどなら、そんな沖へはいかないと思うにゃ」
マリーさんも、ぽふぽふのおててをぽんとうって、ていあんしてくれました。
「水中カフェ入口へのルートだけ、とくしゅなしぶきがあがるってのも、たのしいかもですにゃ!」
ふたりのアイデアに、チビのおめめが、ふたたびキラキラ。
しっぽもぴーんと、たちあがります。
「それ、とってもいい!
うん、それなら、きっとたのしいよね!
やってみる!」
こういうときにべんりなのが『Placr』です。
『Pick up』したオブジェクトを、すでにあるもののうえに、クリックでぽんぽん、置けるのです!
まずはちょっぴり、じゅんびです。
『しぶきめん』たちをそこにいれるための、からのゲームオブジェクトをつくります。
とびいしまわり、しまのみぎ、ひだり、ハンモック島まわり、があればいいでしょう。
どれも、トランスフォームが000になってることを、かくにんします。
そうしたら、いどうツールとかがはいってるツールバーのはじっこにある、『ボルトナットとペンをクロスさせたえのボタン』の、みぎがわについてるさんかくをおすと『Placr』とでてくるので、そこをぽちり。
すると、下のほうに、こんないたがでてきます。
ちなみに、一度このいたをだすと、いまおしたボタンの『ナット×ペン』マークはこの『まるつきやじるし』マークにかわり、そこをおすだけで、このいたをだせるようになります。
いちばんみぎの『Fixed Ground Plane』をぽちり。
『Grid』のとこに、チェックをいれて……
『Offset』のらんがぜんぶ、0になってるのをかくにん。
いちばんしたの『New Instance Palent』らんは、おくときの基準にするものじゃなくて、これの『子』にするよ、というところみたい。
まず『とびいしまわり』をいれます。
さいごに、プレハブにした『しぶきめん』をぽちり。おっきめの『Pick up』ボタンをぽちり。
すると、カーソルのところに、『しぶきめん』がくっついてきて……
がめんをクリックするだけで、ぽんぽん『しぶきめん』がおかれていきます。
うれしいことに、グリッドにスナップして、ちゃんときれいにならんでます。
置くのをやめたいときは、べつのツールボタンとか、ウィンドウをクリックすれば、やめれますし……
『まるつきやじるし』マークのボタンをおすと、またはじめられます。
そうしてひととおりおいたなら、ぜんぶの『しぶきいた』を選択。
Y=0になってるのをかくにんしたら……
『とびいしまわり』のYに、なにかてきとうな、ちいさいすうじをいれます (チビは0.74にしました)。
これは、『しぶきいた』が、すいめんにしずんでしまわないように。
プレイヤーとかがはいってってはじめて、エフェクトがでるようにです。
(さいしょからYに0.74をいれてもよかったのですが、それだとうまくいかないことがあったので、こちらにしました)
はたして、ワールドアップロードしてためしてみると、ぶじに白いしぶきがあがりました。
ここまでできれば、だいじょうぶ!
きょうはここまで、あとはまたあした。
とくべつなしぶきと、水中カフェをつくることにしました。
軽量化を試したら一部のオブジェクトが表示されなくなったんでどーしようです。
まー最悪そこだけ作り直しですなー。いったいどうしてこうなった。
桃ゼリーはあきらめるっきゃないのかなあ。うーん。なんとかしたい。
てなわけで次回は、そのあたりについて!
『日向、ベータ機能を使わない水しぶきと、オクルージョンカリングにチャレンジする』7/13投稿予定です。
どうぞ、お楽しみに!




