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無色透明
この間
たまたま知り合った
と話していたら
その男性は
おれにこう言った
「大西さんが書いた詩を
少し読ませていただいたのですが
大西さんは見た目は穏やかで
優しそうなのに
あんなに激しいことを
書いているなんて・・・」
その男性は言葉を詰まらせて
ちょっと理解できなずに
面食らった様子だった
おれはそこで
こう言ってやった
「私が書くモノは
無色透明ではなく
かなり色をつけてます」
おれがそう言うと
その男性は
やっと少しだけ
納得した顔をした
おれその男性に
言った通り
おれが書くモノは
かなり色をつけている
まるでいたずらが
大好きな
幼い子供が
絵の具や色鉛筆や
クレヨンで
真っ白な画用紙に
思いっきりベタベタ
色を塗りたくって
絵にもならない
落書きを
コラージュするように
時には暴走することも
あるけれど
おれが書くモノは
全部そんな調子だ
おれはカラフルで
色付きの詩を書いている




