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誰でもいい訳ではない
おれが勤めている
喫茶店の店長は
いい人だが
おれとは考え方が
どうやら違うようだ
ウチの喫茶店が半分
障害者の
福祉施設でもあるゆえに
ウチの店長は
困っている人には
助け舟を出さずには
いられない人だ
おれとはそこが違う
おれの場合
たとえどんなに
相手が
困っていても
絶対に
救いの手を
差し伸べて
やりたくない人間が
残念ながら
何人か存在する
おれは基本的に
人を差別したくはない
しかしながらおれと同じ
精神障害者でも
付き合っているだけで
疲れてくる
残念な人間が
数多くいる
おれがそいつらと
付き合うと
損をするだけで
得をすることは
何一つない
だからおれは
そんな奴らとは
付き合いたくない
悪いけど
それが普通の人の
人情だ
いくらそいつらが
困っていても
手を貸したくも
無くなってくる
なぜなら相手にしているだけで
疲れてくるからだ
喫茶店の店長なら
誰にでもニコニコ笑いながら
相手にしてくれる
ウチの喫茶店の店長と
このおれは
その点
全く違うんだ




