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世界でただ一人の存在
おれが書いている
詩にしても
小説にしても
書けるのは
世界中どこを探しても
おれしかいない
おれがやっている
作業は
出来るのは
おれ以外に
誰一人として
存在しないんだ
他の誰にも
やれないし
真似すら出来ない
だからおれは
自分一人で
やることにした
おれは親父の影響を
多分に受けて
育ってきたが
親父とは
違うところもある
親父は
礼節、勤勉、秩序を
重んじているが
このおれは
怠惰、放蕩、文化的な
破壊行為を
実践している
親父のことは
好きだけど
90歳近くにもなった
今でも
おれのことを
自分の子供扱いに
している
だから未だに
口やかましいし
頑固な面もある
それだけ元気な
証拠でもあるんだが
だけど思う
おれが書くことは
親父でも真似出来ないし
やることも出来ない
だからおれは
自分一人で
やることにした




