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おれの両手

 おれの左手は

 かつて夢中になって

 ギターのネックを握りながら

 自分の指をギターの弦の上に

 走らせていた左手だ


 おれの右手は

 ギターを片手に

 指でピックを持って

 ギターの弦を

 かき鳴らすのに

 使っていた

 右手だ


 今ではそのギターを

 タイプ用の

 キーボードに

 持ち替えて

 ギターを弾く為に

 使っていた両手を

 今ではキーボードを打つ為に

 使っている


 かつては 

 寝食忘れて

 ギターを弾いていたが

 今では演奏するどころか

 指一本触れることなく

 おれの部屋の片隅に

 ホコリをかぶって

 そのギターが置いてる


 かつてはギターを

 弾く為に

 使っていた両手が

 今ではキーボードを

 叩く為に

 使っている


 バンドやギターや

 歌でメシを食うなどというのは

 若者たちの

 ほんの一瞬の

 ささやかな夢に過ぎない

 その夢が破れた

 哀れな連中は

 今頃どうしているんだろうね


 どうなっていようと

 今やどいつとも

 とっくに縁が切れた訳だし

 もう関係ない

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